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4度目の正直 25

荒い息遣い、のしかかる重み………そして、短い間隔で打ち上がる花火の音。 冷たい風がほんの一瞬だけ俺の熱い頬を掠めそこだけを冷やしていく。 熱い……… それでも全身は焼けるように熱い……… 言うことをきかない身体を行き来する向井の手の感触が、熱を更に上昇させているかのようでゾクゾクする。 「む……むか…い……やめッ…ろ…」 「ここ…もうガチガチだけど、やめていいの?」 「うるさ…いッ…触ん…なッ…」 俺が動けないことをいいことに、ズボンの上からとはいえ橘以外の奴に下半身を触られて硬くしてるなんて…… ましてや、それが親友だなんて…… 複雑過ぎると同時に込み上げる悲しさ。 そして追い討ちをかけるかのように、俺は信じられない事実を知らされることになる。 「じゃあ、触るの止めて…あいつのこと想って自分でするか?────“あの夜”みたいに。」 「…………は?」 あの夜…………? 「おまえさ…あいつが居なくなった後くらいに、夜中あいつの名前呼びながら一人でシてたろ?多分、夢中で気付かなかったんだろうな…知らないうちに携帯のリダイヤルボタン押しちまって、俺に繋がってたんだぜ?」

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