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4度目の正直 28
「この小さい口で、あいつのしゃぶったりもしたんだろ?………なぁ?あいつのってデカいの?」
「……なに…言ってん…だ……」
「…………あーすげームカつくっ。なんでこんなイラつくんだっ。こう見えて俺、結構平和主義なんだけど…でも、相原があいつとセックスとか普通にしてるって思うと……なんか、嫉妬で狂いそうなんだよっ。」
「…………む…かい……」
向井がこんな感情を表にするなんて俺も衝撃的で、返す言葉も見つからない。
「なぁ?俺とあいつとのキスどっちが気持ちよかった?」
「………そんなの……んッ…!」
答える前にまた口を塞がれ、向井は自分の存在を植え付けるように俺に何度も激しいキスをし続けた。
そして、そのキスだけで俺の身体は震え、疼き出し、いつもとは明らかに違う反応を体が示していることを実感していく。
酒のせい?
いや、それにしては異常に身体が疼くし、熱い。
頭がぼーとするのは時間が経つほど酷くなってきているみたいだし。
そして意識が少しずつ遠退く中、聞こえてきた向井の声。
「………相原ってこっちの免疫も弱いんだな。効くの早すぎだろ。」
………“こっち”って……
………“免疫”………?
ちょっと待て…………
まさか……
そこで俺の意識は完全に途絶えた────
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