その後、熱がなかなか冷めない俺の身体をその手は確実に意思を持って触り続け、もちろん俺のモノも扱き続けられた。 そして暗がりの中、俺の厭らしい声だけが響き続け、全身がビクビクと痙攣するほどの快楽を何度も味わいさせられ、その度に達した。 「………もうｯ…ダ…メ…ふｯ…んん」 体力も気力も限界の中で訴えると、ずっと仰向けだった身体がぐらりと転がされうつ伏せにさせられる。 荒い息が耳元に被さり、耳の付け根辺りをざらついた舌でねっとりと舐め上げられるとまたビクッとしてしまう。 ヤバい…… ヤバいくらいに何もかもに感じてしまう 橘は俺の性感帯は全部知りつくしている。 だから“今”だって…… 「………気持ちいい？」 もちろん気持ちいいに決まってる。 だけど相変わらず意地悪だ、分かってて聞いてくるんだから。 「…………ｯ…」 「言えよ、ほら。」 快感で返事もままならない俺に、更に重心をかけ答えを要求する。 同時に急かすように後孔の辺りを指先が行き来し出し、熱を持った唇が俺の耳の付け根に強く吸い付いてきた。 感じやすい場所を一気に攻められ、あまりの快感に身体が仰け反り、 「……んあｯ……いい…きもち…い、い…ｯ…だからｯ…… たち…ばな…の…ｯ… 入れ、て……ｯ…」 いつもなら絶対に言わないようなことを口走った後、身体と心をコントロール出来ないままの俺は与えられる快感に更に順応になっていった………