413 / 498

海より深く 4

久しぶりに感じる熱が、 その声が、 心地いい。 「………大好きだよ、渚」 そして極上に優しいその声を合図に、俺たちの熱は一気に上昇して気付いたらソファーから転げ落ちるほどの激しいキスを交わしていた──── * 「……あッ…あ…ちょっ…待てって…」 「渚、ここ好きだろ?ちゃんと舐めさせろよ。」 口で一回イかせれた後、そのまま全裸にされソファー下のラグに転がされた俺。 そしてそのまま馬乗りになる橘は、俺のを握り扱きながら乳首に唇を這わせそこをねっとりと舐め回してくる。 「いッ…ん…やッ…」 舐めながら時々ガリッと噛まれるから、その度に背中が反り返るほどの快感が全身を駆け抜けていく。 「……はッ……ああッ…たち…ば…な…んッ…」 「乳首だけでイけそうなくらい感じて…そんな気持ちいいか?」 久しぶりで身体が敏感過ぎて橘が言うように乳首だけでイけるかもしれない。 「…んッ…今日…ダメ…イきそ……ッ…」 そんな快感の波に支配されながら無意識に腰が揺れて吐精感がこみ上げ、限界だと思った矢先、何故か唇も手も一気に離された。 「……ッ…なん…で…」 「二回目はそう簡単にはイかせない。」 「………え……」 「お仕置きだよ、渚。」 お仕置き………って… なんだか、すげー嫌な予感がするんだけど……

ともだちにシェアしよう!