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ほろ酔いサイダー2
「これください!」
少し離れた距離にいたため、俺の方をじっと見てからメモを取っていた。
他にご注文はありますか、と聞かれたため、俺の順番は終わったようで手に持っていたものをテーブルに戻した。
店員に近い人が簡単なつまみをいくつか頼み、そうして店員は去っていった。
「頼んだやつ何?」
「え? 知らない」
少し離れたところにいた、同期の航 が俺の手にしていたポップを手にして確認する。
「アップル、サイダー……?」
「なんか美味そうだなって思った」
「あぁ、それか」
俺の隣にいた宏介は、久々に見たといった様子でそれを見ていた。
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