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ほろ酔いサイダー15

「何だよ」 「いや、随分と美味しそうに飲むなーって思ったから」 「そういう自分だってどうなんだよ? 何頼んだんだ?」 「これは地ビールだよ。ドイツのやつ」 「へぇー。そういえば、いつだかの合宿のときも航とか何人かで飲み比べしてたよな?」 「あぁ、そんなこともあったね。楽しかったなー……」  研究室では毎年合宿があり、所属していた三年間きちんと参加していた。気分を変えて発表練習を行う地味な合宿であったが、実際のところは夜に有志で飲み会をして楽しんでいた。迷惑を掛けなければ何をしてもいいという状態であったし、実際のところ先生もお酒を持参していたようなので研究室の恒例行事となっていた。  二年目のただ参加していただけの年、宏介は地ビールの詰め合わせを持ってきていた。俺は一口だけ飲んであとは他のものを飲んでいたが、味の違いを楽しんでいる光景を思い出した。 「ビールに興味出てきた?」 「ん、まぁ、少しな」

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