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プライステイスト38
「ワイン風呂いいねぇー」
「昨日の復習も兼ねてな」
「え……?」
「忘れたなんて言わせねーぞ」
コウは強引にタクトの身体を抱き寄せ、顔を自らの方へと引き寄せながら唇を重ねた。
「一体あのワインでいくらしたんだろうな?」
「えっ、そっ、それは……」
「とぼけても無駄だぞ。俺の頭ん中にバッチリ入ってるからな」
「うっ……」
今にも泣きそうなタクト。だが、コウの威圧はいつまでも続いており、その顔に浮かべた笑顔がやけに不気味に感じられた。
「分かったら入りながら復習だ。全問正解するまで出さねぇぞ」
「そ、そんな~……」
そう急かしながら、二人は溜まった合図を告げた浴槽へ入る準備を進めていったのだった。
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