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秘密の味23

「……なぁ、俺がお前以外のやつとサシで出掛けててもいいのか?」 「は?」  何を突然言い出したのかと思えば、らしくないことを言い出してきた。思わず声を出してしまい、俺は呆然としてしまった。  そして急に笑いが込み上げてきた。どうにか堪えてみるが、それでも限界だ。 「おい」 「ふふっ……何を言い出したのかと思ったら。ははははっ……いててててて」 「真面目に聞いてんのに何だその態度は?」 「いたいいたい。ちょっと離して……。ふぅ」  脇腹を抓っていた手が離され、俺は痛みから解放された。このままでいたら、痛さで悶絶して危うくソファにコップの中身をぶちまけてしまうところであった。

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