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秘密の味36
バスタオルを洗濯機に放り込み、洗剤を入れてそのまま洗濯機を回し始める。
そうして部屋に戻ると、金森さんは不機嫌そうな表情でソファに座っていた。足音で俺が戻ってきたことを認識したようで、数歩歩いたところでギロリと俺を睨んできた。
「な、何……? そんな怖い顔して……」
「お前、朝ごはんは?」
「あ……ないです……」
どうせ飲み会で疲れきっているだろうと予測して何も買っていなかった。この人を家に連れて帰るなんて想定外だった。
「朝食は食べろって言ってるだろ?」
「はい……すいません……」
棘の刺さるような言い方であるが、正論であると思うために全く反論できない。
前にも叱られたことがあり、来ると分かっている日は必ず用意するようにしていた。しかし、今日に関してはさすがに予想外であったため何もなかった。
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