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いつかのさけ7

「こちら、サーモンのサラダと刺し身の盛り合わせでございます」  大きな皿が二つ、テーブルの中央に置かれていく。食べたいものを選んだ盛り合わせは、全員の目を輝かせるくらいには印象が強いものであった。  若松はさり気なく小皿を並べていく。 「ありがとな、若松」  醤油を入れながら岡崎が礼をする。そのまま桂木に回していき、自分は盛り合わせの端にあるわさびを摘んで醤油の皿の端に置く。  全員が入れ終わったところで、一斉に刺し身へと箸が伸びていく。各々が食べたいように食べていき、酒も進んでいく。 「はぁ、美味い……」  そんな感嘆が桂木の口からボソリと呟かれる。  耳に入ってきた小さな喜びに、主催の岡崎の表情がより一層柔らかくなっていく。 「気に入ってもらえたようでよかったよ」

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