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いつかのさけ17

「岡崎さん、桂木さん、新たに注文するんですけど、何か食べたいものありますか?」  話し掛けられたところで桂木は腹の具合を確認しながら、何が食べたいかを考えた。それはすぐに思い付いたようだ。 「そろそろがっつり食べたいなー」 「すみません、おすすめの鍋ってありますか?」 「この時期はあんこう鍋がおすすめです」 「じゃあそれを四人分お願いします」 「以上でよろしいでしょうか?」  はい、と岡崎が返答し、再び会話に戻っていた。 「メニューに迷ったらおすすめを聞くといいぞ。いいところは、だいたい美味いものが出てくるからな」 「岡崎さんなら何でも詳しいって思ってたんで意外っすね」 「俺は食べ物に関してそこまで詳しくないぞ」 「何言ってるんですか。どれも美味しいものが出てくる店選んでるじゃないですか。あ、なすとなめろうが来たんで食べてください」

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