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いつかのさけ38
そう言うと、岡崎は店員を呼んだ。
すぐにやって来ると、岡崎の注文をしっかりととっていた。
「他に何か頼むか?」
「八海山をグラスでお願いします」
「もう一つ」
「八海山のグラスをお二つですね。他にはよろしいですか?」
桂木は自分のグラスに残っている酒の量を確認する。少し物足りないが、頼んだら飲み切れるのかといったところであった。
どうしようかと悩んでいたら岡崎が先に注文していた。
「西條鶴 をグラスでお願いします」
「……あ、俺もお願いします」
「西條鶴のグラスをお二つですね。お済みの食器をお下げしますね」
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