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ロマンティック・プランク3
「杏里くん、見ているだけじゃもったいないよ」
「あ……、うん。お洒落すぎてちょっとびっくりした……。いただきます」
一粒取り、上品に口に入れていく。香ばしさが彼の中に広がっていく。
その美味しさに思わず笑みが溢れる。
一つの反応も見逃さず、柊は細かな杏里の表情にも気付いていた。
「気に入ってもらえたようでよかったよ」
「うん。柊さんのセンスは俺も好きだし、知らないことがいっぱい学べて楽しいよ。突然呼ばれたのはびっくりしたけど」
「ほんと、突然ごめんね。何だか急に会いたくなっちゃって。今日は金曜日だから大丈夫かなって思ったからつい誘っちゃった」
「ううん。柊さんに会えるのは嬉しいから……」
照れくさそうにそう呟く杏里。最後の方はナッツで誤魔化しながら、聞こえるか聞こえないかという大きさであった。
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