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ロマンティック・プランク22

「ねぇ、教えて?」 「っ……食べ終わって、店を出てからでもいいかな?」 「そうしたら、絶対に教えてくれる?」 「もちろん。でも、だからって一気に飲まないでね」  杏里と繋いでいた手が離され、頭へと移動していく。そして優しく撫でていく。  そうされながら、撫でられている当人はコクリと頷き、再びテーブルに置いていたグラスを手にした。  疑いの眼差しがなくなり、ホッと胸を撫で下ろす柊であったが、まだどこか緊張感が抜けきれていなかった。  それを隠しながら口にしていく酒の味は、あまり風味を感じられるものではなかった。  一方の杏里は、自分の言ったことなど頭からすっかり抜けた様子で、柊が手にしないフライの残りを全て食べていた。

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