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ロマンティック・プランク31
「おはよ、杏里くん」
柊の声が真横から聞こえた。そちらへと視線を向けると、引き締まった身体を晒したまま横になっている柊が、杏里のことを見ていた。
「ひっ……柊さん……。おはよ」
「よく眠れたみたいだね。よかった」
柊の唇が杏里の額に触れる。
一瞬の出来事に杏里の思考は追いつかず、間を開けてようやく理解したところで顔が熱くなるのを感じていた。
「あはは。照れてる姿も可愛いな」
左手が杏里の腰へと伸びていき、そのまま彼を抱き寄せる。
「ひゃっ!」
「大丈夫。こうして触るだけだから」
「っ……」
間近に感じる柊の姿に慣れず、杏里はされるがままになっている。
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