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ロマンティック・プランク38
その後ろに付いていくようにしながら、杏里も一緒に移動していた。
全ての確認を終え、玄関を出て施錠をし、ようやく二人並んで歩き出す。
「杏里くん、何か食べたいものはある?」
「んー。柊さんと一緒なら何でもいいよ。ちょっと欲を言うなら、ゆっくりとカクテルについて教えてもらいながら飲みたいなー」
「昨日はそんなに美味しかった?」
「うん!」
「いいよ。また同じところに行こうか」
目的地を決めて二人は並んで歩き出す。
休日の住宅街は全然人がおらず、二人きりの空間を話しながらゆっくりと進んでいく。
「ねぇ柊さん」
「何?」
「どうしたら柊さんみたいにお酒に詳しくなれるの?」
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