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ロマンティック・プランク39

「僕はそこまでお酒に詳しいわけじゃないよ。お酒だって、分類すればいっぱいある。その中で、僕はカクテルに一番興味があるだけだよ」 「あ、そうだったんだ。でも、俺と比べたらいっぱい知ってるよ」 「そうだね。杏里くんはあんまり飲んでこなかったから知らないだけで、興味を持って、いっぱい飲んでいくうちに詳しくなれると思うよ」 「そうかなー……」  今まであまり勉強という勉強を詳しくしてこなかったためか、知識を取り入れることがあまりよく分かってない杏里。  すると、何かを閃いたようで、パッと明るい表情で柊の顔を見る。 「あっ! 柊さんと一緒に飲んでれば詳しくなれるかも!」 「あはは。そうだね」  柊は杏里に近寄り、耳元に顔を寄せてそっと囁く。 「じっくり時間を掛けて、ゆっくり丁寧に、教えてあげるね」

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