5 / 80

第一章・5

『いい子だ。期待してるよ』  そんな言葉が、五木のスマホに綴られていた。 「まさか、加賀(かが)さんから真っ先に返ってくるなんて」  それだけではない。  加賀からは、さらに言葉が続けられた。 『撮影は、いつだ? 同行したい』  これには、五木は頭を掻いた。 「参ったな。篠原くん、君、加賀さんに気に入られちゃったみたいだよ?」  ファンの第一号だ、と笑う五木は無邪気そのものだ。  蓮は、すっかり彼を信頼していた。

ともだちにシェアしよう!