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第一章・5
『いい子だ。期待してるよ』
そんな言葉が、五木のスマホに綴られていた。
「まさか、加賀(かが)さんから真っ先に返ってくるなんて」
それだけではない。
加賀からは、さらに言葉が続けられた。
『撮影は、いつだ? 同行したい』
これには、五木は頭を掻いた。
「参ったな。篠原くん、君、加賀さんに気に入られちゃったみたいだよ?」
ファンの第一号だ、と笑う五木は無邪気そのものだ。
蓮は、すっかり彼を信頼していた。
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