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第三章 巴の秘密

「海の次は、山ですか」 「そう! 大自然の中の篠原くん、魅力的だからね!」  蓮と撮影班は、小さな山の山頂に来ていた。  昔、草スキー場にと作られた芝生。  今では管理も放棄され、ただの広い草原になっている。  そこに、蓮は来ていた。 「いやぁ、篠原くんの画像、人気だよ!」 「そ、そうですか」 「ぜひ第二弾を、と言う声が多くてね」  そこで、早々と二回目の撮影が決まった。  喜んでいいのか、これは。 (恥ずかしいな……)  知らない人が、僕のセミヌードを見て悦んでる。  その事実が、蓮の頬を赤くしていた。  それに……。 (何で、今日も加賀さんが一緒なの!?)  今回は思い切って、オールヌードで撮影することになっている。  彼に生まれたままの姿を見せることも、恥ずかしい。 「篠原くんの表情、固いな」 「そうだね。やっぱりヌードはもう少し後にした方が良かったかな」  じゃあ、と言うわけで、蓮は短い腰巻の布を渡された。

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