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48.生を確かめ合うように※
「リュー……僕はどんなリューも愛おしいと思っている。リューも少なからず、そう思っていてくれているのなら、嬉しい」
「それは……同じ感情かは分からないが、おそらく。お前には生きていて欲しいと思った。それは確かだ」
「僕のことを少しでも特別だと思ってくれるのなら、それが一番嬉しい。ありがとう」
僕も泣いてしまったから酷い顔をしていると思うけれど、リューは少し目元を和らげて目を合わせてくれる。
リューの中で何かが少しずつ変わってきているのが分かって、死にかけたのも悪いことだけじゃなかったって思えた。
そうして気づいた時には、お互いに唇を合わせて生を確かめ始めていた。
「リュー……」
「……何だ?」
「好きだよ、リュー」
「それは前にも聞い……」
唇を塞いで舌で突く。
リューは仕方ないという表情を見せながら、素直に舌を受け入れる。
僕のことを受け止めてくれるみたいに、自ら招き入れてくれるのが嬉しくて、歯列を舌で擽っていく。
「……ン」
「……リュー、声、聞かせて」
「声?」
「ん。感じてる、声」
舌を絡めて強請る。
チュプチュプと濡れた音が火の粉が跳ねる音以外聞こえない部屋で聞こえ始めてきた。
「……はぁっ」
「いつもより、敏感?」
「何を、言って……」
クチュリと合わさる音に変わると、リューの方が先に苦しそうに吐息を乱してきた。
やっぱり、何だか感じている気がする。
「……ン、んぅ…」
「んっ……良かった、気持ちよさそうで」
僕が微笑みかけて唇から離れると、ツゥっと銀糸が伝ってプツリと切れた。
リューは吐息を逃しながら、僕を見つめている。
その視線は少しぼうっとしていて、だけれどしっかりと僕を捉えている。
「少し休んだが……まだ、お互いに体調が万全では……」
「堅いこと言わないで。そんなに本気ではやらない」
「そういう風には、見えないが……」
「フフ。だって、時間はたっぷりありそうだし、いいでしょう?」
人差し指でリューの唇をなぞる。
リューが諦めたように、ハァ、とため息を吐いた。
「俺は少し疲れた。だから、アリィの好きにしていい」
「そんなこと言うと、動けなくなるまでするかもしれないけどいいのか?」
「時間はたっぷりあるのだろう?」
挑戦的に笑んだリューの顔は僕を煽るのには十分だった。
僕も口端で笑んで、リューを転がして仰向けにする。
吐息を奪うように唇を重ねて、リュー自身に手を伸ばして擦り上げる。
「……っ」
「……リューから溢れた先走りでゆっくり準備してあげるから、安心して力を抜いて」
本当に諦めたリューが力を抜いて、僕の首に両腕を伸ばして巻き付けてきた。
僕はキスを続けながら、リューを刺激していくと少しずつ反応を示して先から透明な液体が溢れてきた。
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