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第5話 お披露目
「今日、このあとのお披露目?って何すかね?」
「ああ、ほら、この前頭 と一緒に細っこいのが1人いただろ?あいつ、最近拾ってきた奴で、例の店に出す予定らしいぜ。そいつの顔見せだよ」
「マジすか?男でしたよね?ウリさせるんすか。うわぁー!」
ザワつく講堂には、いかにもガラの悪い男たちが100人ほど集まっていた。
組の構成員がほぼ参加する定例集会で、ここまで大人数になると流石に壮観である。
バタンッ!
後方の扉が開き、スーツ姿の男と貧相な少年が現れた。
「柚木 さんだ!」
即座にその場にいる全員が反応を見せた。
明らかに権力者と分かるその人物は、黒い髪をセンターパートにしたオーラのある男だ。
見る者を惹き込む妖艶な目元に、口角の上がった唇。
余裕のある表情は飄々とした雰囲気があるが、不敵な笑みはどこか猟奇的 な怖さを含んでいた。
一方の少年は、白いTシャツとズボンを纏 い、首輪を嵌 められていた。
淡い薄茶色の髪も白い肌も柔らかそうで、薄い胸板を除けば、一見性別の分からない中性的な見た目をしている。
細い首に乗る小さな頭が、ぎこちなく周囲を見回す。首輪から伸びる鎖の先は、柚木の手に納められていた。
「壇上まで歩け」
そう言って、柚木は少年を促した。
会場が一気にザワつき、組員らは舐めるように少年を見回す。射 るような視線を一身に浴びて、一歩一歩進んで行く。
「見ろよ!女みてェなナリじゃねーの」
「まてまて、女より……可愛いくないか?」
「怯えてんじゃねーか!震えちゃって可哀想になぁ!」
野次 が飛び交い、少年の脚が竦 む。
逃げようとするが、鎖がそれを許さない。
「二度言わせるなよ。歩け」
少年はステージに立たされ、袖 にいた付き人らしき男2人に羽交い締めにされた。
柚木がマイク越しに叫ぶ。
「こいつが朝霧琥珀 !組 の犬にした!年齢は19だ!いずれ男娼 として例の店で使う!仕込みの後、使えると判断したら出す!以上!」
会場のザワつきがエスカレートする。
「ほら、分かったな。行くぞ」
柚木はそう言うと鎖を強く引いた。反動で少年の体は一瞬グラついたが、すぐに体制を屈め脚を止めた。
「――ッい、いやだぁ!!!!俺をここから出せよぉ」
若い声が、その場を劈 いた。
ハァハァと荒い息を吐き出し、涙を溢 しながら琥珀が柚木を睨 み付ける。
「……いいタマしてんじゃねぇか」
柚木が笑みを浮かべた。
「今日は顔見せだけの予定だったが、気が変わった。脱がせろ、全部だ!」
琥珀を押さえていた付き人たちが、容赦なく服を剥いだ。
「……?!やめろ!やめろよ!あああっ!」
講堂中の男たちがいけいけと囃 し立て、琥珀はステージの上で呆気 なく裸にされてしまった。
「よし、お前らはもういい。降りろ」
付き人らが去って行き、琥珀の全貌 が露わになった。
艶 かしい白い肌に際立つ、ピンクの愛らしい乳首と性器。
恥部を晒す屈辱に羞 らい、思わず床にしゃがみ込んで泣きじゃくる。
「まだだ。そのまま四つん這いになってケツを向けろ。脚開いて自分で穴見せな!」
鎖を強引に引かれ、琥珀は薄い体を床に打ちつけた。どうしようもない恥ずかしさを堪え、渋々と応じる。
「よし、そのまま顔を上げろ」
柚木が、片手で琥珀の顎を持ち上げ親指で無理矢理口を開かせた。
――カチッ
「ッ?!」
冷たく硬い銃口をその口腔 内に押し込み、中で強引に掻 き混ぜる。
「むぅ……はぐッ……んッッ……んぐぅッ!カハッ!」
唾液に塗 れたそれをすぐに取り出し、今度は肛門に押し当てた。
「ッ?!……やッ……ぁぁ、ああ」
体の一番弱い部分に拳銃を当てられ、琥珀の顔から一気に血の気が引いていく。
四肢が震え出し、奥歯がガチガチと音を立てた。
「さっきの威勢はどうしたよ?大勢の大人に見られて恥ずかしいだろ。お前らもよく見とけ!こいつはもう俺たちの犬だ!この意味を、よく胸に刻みな!」
琥珀の硬くなった先端が湿り始める。
押し当てた銃口が、柔らかい肛門へと無理矢理押し入り、ズプンと音を立てた。
「ッ痛!!ああ……うあああああ!!」
「ほら、分かるな?お前の痴態をここにいる全員が見てるんだ。これからもっとエロく仕込んで、他の世界では生きていけないようにしてやる」
グチュグチュと音を立てながら、銃口の重みが琥珀の中を抉 る。
形状など無視して押し込まれる鉄の強い刺激に、顔を歪ませた。
「琥珀、こんだけの男の前で陵辱される気分はどうだ?お前の人生、もう自由なんざねぇんだよ」
柚木が、片手で琥珀の性器の昂 りを握った。後ろの刺激に負けないよう、力強く扱 いて辱 める。
「オラ、全員の前で無様にイけよッ!!」
「……ッや!あぅ……んああああああ!!!」
――バタン
吐精した体をヒクつかせて、琥珀は力無くその場に倒れ込んだ。
「今日はここまでだ。こいつは今から俺の部屋で仕置きする」
ぐったりした琥珀を抱きかかえて、柚木は付き人と共に講堂を出て行った――。
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