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 思えば、ツカサと正面から抱き合うことは、カナタにとって日常的になってきたかもしれない。  カナタはベッドに座るツカサに正面から抱き着きながら、ぼんやりとそんなことを考えた。 「日中は結局解決しなかったから、代わりにカナちゃんが答えて?」  プツッ、と。  カナタが纏う寝間着のボタンがひとつずつ、ツカサの手によって外されていく。 「カナちゃんがお義父様の精巣から出て、お義母様の子宮に受精したのは、いつ? 何時何分何秒だったのか、教えて?」  素肌が露わになったカナタは、頬を赤らめた。 「そんなこと、お母さんたちに訊いたことないです……っ」 「場所は?」 「それも、知らなくて……ん、っ」  ツカサの指が、ついっとカナタの素肌を撫でる。  ヘソを撫でていたその指は、少しずつ上へと進んでいく。 「それじゃあ、別の質問にするよ。カナちゃんは、お義母様のお腹の中で暴れちゃうタイプだった? よく、お腹を蹴ったりしたのかな?」 「わ、わか、な……っ、はっ、ん……っ!」  ツカサの指先が、胸の突起を捉える。  そのままくるくると、まるで敏感なその部分を弄ぶかのように、ツカサの指が動く。 「じゃあ、カナちゃんが使っていたおむつのメーカーは?」 「それも、知らな──ひっ、んぅ、っ!」  キュッと、乳首が強くつままれる。  カナタはツカサの肩口に額を当てて、与えられる鮮烈な快楽に吐息を漏らした。  それでも、ツカサの指は乳首をつまんだまま離そうとしていない。 「カナちゃんってさ、結構秘密主義だよね? 最初は女の子の服が好きってことも教えてくれなかったし」 「あっ、ん、っ!」 「乳首が弱いってことも、俺が触るまで教えてくれなかったでしょ? それに、こっちも……」  空いていた片方の手が、カナタの臀部を撫でる。  そして、次の瞬間……。 「──んっ!」  つぷり、と。  カナタの後孔に、ツカサの指が挿入された。 「お尻を弄られたらすぐトロトロな顔になることも、俺に隠そうとしている。本当に、カナちゃんは秘密主義だね」  肩に押し付けたまま、上がる気配がないカナタの顔。  ツカサはカナタの後頭部に視線を投げたまま、淡々とそんなことを口にした。 「ん、ぅ……ふ、っ」  指が一本、後孔に挿入されただけ。  たったそれだけの行為にも、カナタの瞳はトロンと蕩けたような、はしたないものになってしまう。 「あっ、ふ……ん、ぅ」  ゆっくりと抜き差しが繰り返されて、カナタは鼻にかかるような甘い吐息を漏らす。 「カナちゃん、気持ちいい?」 「ん……っ」 「指、もっと奥まで挿れてほしい?」  小さく、カナタは頷く。 「恥ずかしがっているくせに、気持ちいいことは大好きだからウソを吐かない。……本当に、カナちゃんは可愛いね」  子供に向ける言葉のように、ツカサは優しい声音でそう言う。  カナタの素直な返答を受けたツカサは、まるで『ご褒美だ』とでも言いたげに、自身の指を根元まで挿入させた。

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