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 太ももと逸物に、ツカサの熱が擦り付けられて……。 「あっ、ぁんっ! は、あ……あ、っ!」  未知の感覚に、カナタはだらしのない声を上げ続けた。 「カナちゃん、可愛い……っ」  甘く低く、官能的な声が耳元で囁かれる。  ツカサから告げられる『可愛い』という言葉。  微かに触れる吐息に、カナタの体はますます熱を帯びていく。  不意に、ツカサの唇がカナタの耳朶に触れる。 「カナちゃんの耳も、凄く可愛い。食べちゃいたい」 「やっ、息が……っ」 「俺の声、ちゃんと聞こえる? 俺の息がかかっているって、ちゃんと伝わっているかな?」  コクコクと、カナタは懸命に頷いた。  いっぱいいっぱいだと全身でアピールするカナタを抱き締めたまま、ツカサはそっと舌を出す。  その舌で、ツカサはカナタの耳朶を嬲り始めた。 「ひっ、ぁん、っ! ツカサさんの、舌が……や、あっ!」  唾液の音が、ダイレクトに鼓膜を震わせる。  カナタは生理的な涙を瞳に滲ませて、ツカサの舌から逃げようとした。 「そっ、そんなところ、ペロペロしないでください……っ!」 「どうして?」 「そんなの……だって、恥ずかしい、からぁ……っ」  すると、ツカサの手がカナタの服へ差し込まれる。 「カナちゃんが言ったんだよ。『恥ずかしいことがしたい』って。それなのに逃げようとするなんて、落ち込むなぁ」 「それは、そういう意味じゃ──あっ!」  まるでお仕置きだとでも言いたげに、ツカサの指がカナタの胸の突起をつねった。 「ち、くび……乳首はっ、だめ、ぇ……っ」 「いっぱい恥ずかしがってね、カナちゃん」  性感帯を刺激され、ついにカナタは涙を流す。  溢れた涙は頬を伝い、カナタの顔から余裕を削いでいく。 「顔を真っ赤にして、どうしていいのか分からなくなって、俺の一挙一動に翻弄されて、頭の中を俺でいっぱいにして? 俺以外のことを考える余地なんてなくなるくらい、俺でいっぱいになってね?」  擦り付けられる腰の動きが、徐々に早まる。  膝を撫でられ、太ももと逸物を犯され、耳を嬲られ、胸を弄ばれて……。 「はぁ、あっ、あん……っ! もっ、オレ、むり……っ。イく、イっちゃう……っ!」  すると……。 「一緒にイこう、カナちゃん」  耳朶は噛まれ。  胸の突起は、強くつままれる。  膝は、逃げられないようにと押さえつけられ。  一際強く、腰が打ち付けられた。  同時にそれらのことをされたカナタは、体を硬直させ……。 「ひっ、ぃ……あぁ、あっ!」  下着の中で、あられもなく絶頂を迎えた。  内側と外側から、下着が濡れていく。  太ももには、ツカサの劣情が熱く注がれている。  言葉にできない充足感に、カナタは体の力を抜いてしまう。 「はっ、はぁ……ん、ふぁ……っ」  甘えるように、カナタは背後にいるツカサへ頭を擦り付けた。  当然それは、無意識の動きで。 「ふにゃふにゃになったカナちゃんも、凄く可愛いね」  ツカサに抱き留められたカナタは、荒い呼吸を繰り返すだけだった。

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