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 スカートから覗くニーソックスを見て、ツカサは微笑む。 「可愛いよ、カナちゃん。……この二―ソックス、気に入ってくれた? 可愛いネコがプリントされていて、カナちゃん好きそうだよね」  ──指が引き抜かれて、物足りない。  素直にそう言うことができないまま、カナタは小さく頷く。 「は、い。好き、です……っ」 「だよね。それじゃあ、俺とどっちが好き?」  下着をずらし、ツカサはカナタの後孔に逸物を押しつけた。 「そんなの、言わなくても……分かるじゃ、ないですか……っ」  何度もツカサに抱かれたカナタは、その先に待つ快感を無意識のうちに期待する。  ……だが、ツカサはなかなか内側をこじ開けてくれない。 「カナちゃんは、俺に『好き』って言われなくて不安だったよね? なら、俺も同じだよ。もしかしたら二―ソックスの方が好きなのかな~って、不安になっちゃう」  逸物の先端を擦りつけて、ツカサは笑う。  この問いにカナタが答えない限り、ツカサはその先へ進まないつもりなのだ。 「教えて、カナちゃん。……俺と、可愛いニーソックス。カナちゃんはどっちが好き?」  スリスリと、後孔の入り口が逸物によって撫でられる。 「そ、れは……っ」  カナタは甘い吐息を漏らし、期待感を露わにした。  それでも、答えない限りはこの状態が続く。  生殺しの状態に耐えかねたカナタは、ついに……。 「──ツカサさんが、一番好き……っ。可愛い服も、可愛いものも好きですけど……ツカサさんが、一番大好きです……っ」  ──だから、早く。  その言葉を紡ぐ前に、ツカサが……。 「──よく言えましたっ」 「──ふあ、あっ!」  カナタが望む行為に、進んだ。  ズブリ、と。一気に最奥を突かれたカナタは、内腿をブルブルと痙攣させる。 「あ、ぁ……っ!」  チカチカと、視界が明滅するような錯覚。  カナタは予想だにしていなかった絶頂を迎えさせられ、放心しかけた。  ツカサは根元まで逸物を挿入したまま、快感と驚きがないまぜになったカナタの顔を見つめる。 「今、出さずにイった? ナカがメチャクチャ痙攣してるよ?」 「言わ、な……で、っ」  だが、相手はツカサだ。 「イっちゃって放心してるカナちゃん、エッチで可愛い。俺でこんなに感じてくれて、嬉しいなぁ……っ」  カナタが理解していなくても、快楽を与え続ける。  ツカサはカナタの腰を掴み、何度も何度も奥を穿つ。 「は、ぁ……ん、っ! んんっ、や、ぁんっ!」  そのたびに、カナタは何度も何度も絶頂を迎える。  しかし、それは普通の絶頂とは違う。  なぜならカナタはまだ、射精をしていないのだから。 「あはっ! ナカを擦ると、カナちゃんがギューッて締めつけてくるっ! カナちゃん、いっぱいイってるよね? そんなに気持ちいい?」 「気持ち、い……っ! ん、ふっ、あ……っ!」  まるで、抉るように。  ツカサは何度も何度も、カナタの最奥を狙って腰を動かした。

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