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6.カフェバイト初日!の件

家に帰ったおれはすぐさまネットでお店のサイトをチェックして、ばっちりしっかり求人募集が出ているのを確認してその日のうちに速攻電話。 面接に行ったのは次の日の16時、カフェの客席フロアの一角のテーブルで店長と面接して(初めての面接は緊張しすぎて、なに話したのかマジで覚えてない)、じゃあ明日から来れるかって言われて、まだ大学の入学式すらやってなかったけど初めてのバイトで何も分からないおれは、言われるままにハイと答えた。 翌日、初出勤。 『初めて仕事する』日の緊張感がどれほどのモンだか分かってくれる???朝から生きた心地がしないよね。親にねだって買ってもらった原付走らせて、斜めがけのショルダーバックのヒモをぎゅっと握りしめてカフェの表玄関から入店… その瞬間、おれの心臓はヒュッと口から飛び出した。 入店したおれを客だと思ったんだろう、「いらっしゃいませ」と爽やかに声をかけてくれたのはーーそう、あのひと。おれの天使だった。 初めて会った日と変わらない、白に近いふわふわの金髪、白い肌、白シャツ・青エプロン。その姿を認めた瞬間おれの脳みそはすぐさまキラキラのエフェクトとふわふわの天使の羽フィルターを掛けて「明るさ」を2倍増しに変更した。 「いちめいさまですか?」 天使が、天使がこっちを見ている…!!! 「あっあっあ、、、あ、あの」 「はい」 「今日バイトのっっっ…!!!」 心臓が口から飛び出したままのおれはそこて言葉を途切れさせてしまった。バカまるだしこの上ない。今日バイトの、ってなんだよ!!!!!ひとりで心の中で大ツッコミするも、つい数日前に「オタクの自分を変える」と決意したばかりで実際中身はなにも変わってないコミュ障のおれはどこから挽回したらいいかわからず…このバカっ!! でも天使はそれだけですべてを察してくれたらしい。 「あ!今日から入った…!?」 「そうですっ」 「わ〜〜〜🌸🌸☺️よろしくお願いします☺️☺️☺️☺️店長からお話聞いてます!バックヤード案内しますね、こちらへどうぞ!」 仕草がいちいちかわいくて、おれの心臓はギュンギュン鳴りっぱなし。ただでさえ初バイトで緊張してるっていうのに、しかも天使のシフトと被ってるなんてまじで身が持たない!!!!今日は絶対にミスりたくない!!!!!っていうかもうすでに家に帰りたい!!!!!!!!

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