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「いあっ」 「逃げるな、やりにくい。しかし細い腰だ、乱暴な獣人にかかったら折れちまうな。尻肉も薄いし……これであんな、巨体を受け入れ続けるとはなぁ。ま、安心しな。獣人に傷つけられた身体は、俺たちが治してやるからよ。傷跡ひとつ残さずに、身体の中まで、な」  ルトをいたぶっているのは、最初に説明していた魔術師とは別人だった。声の張りや喋り方からして若い男だ。飽きもせずぐちゅぐちゅと、きゅっと締めつける柔肉の抵抗を楽しんでいる。ルトの内の襞をひとつずつ、くりりと擦られた。ダイレクトに与えられる感触に、噛みしめたルトの口が虚しく開いた。 「んぅっ、や……っ」 「だから逃げるなって。これを挿れたら終わりだ……俺たちは、だが」 「ぁうっ」  硬かった穴は、さんざん弄られて多少はほぐれたらしい。魔術師の指が二本目の侵入を果たす。二本の指をそろえて抽挿を繰り返され、がぱっと大きく広げられた。 「あぁっ、は……っ」  開いた空洞にゴツゴツする硬い異物が押しこまれる。まだ性交に慣れていない、締めつけるだけの肉壁が、異物の表面をぼこぼことなぞった。奥へ、さらに奥へと。 「や……っ、いた……っ」  異物を体内に進めていた指の根元が、ルトの丸い尻に押しつけられる。しかし、それでも満足できないのか、長い爪先がルトの体内で異物をつんと押し突いてきた。 「ふぁっ」  腹の奥深くへと異物が到達する。自分で取り出すなと禁じられても、これほど奥まで挿入されては自力で取り出せないだろう。ルトの細い指では届かない場所だ。いきんで排出するには、まだ勇気が足りないのだ。  息苦しさに、息を乱すルトを置いて、魔術師はズルッと中から二本の指を引き抜く。引き抜く途中でわざとらしく、襞をかり、と刺激された。 「ふっ、うっ」  やっと満足したのか、魔術師は力をなくしたルトの尻を床に落とした。そして隣に移動する。次はエミルの番だった。ひきつけを起こしたように、エミルの身体がびくびくと揺れた。 「き、ぁっ!」  エミルの身体を探った魔術師が、驚きに声をあげた。

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