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「あぃっ、うッ、は――ッ、や…っ…ぁ、ぅくっうっ」  激しい突きあげで揺れる足首を熱い手のひらで掴まれて、繋がったまま体勢を変えられる。腹ばいの体位で何度も腰を打ちつけられ、結腸まで犯されていく。ルトでは届かない最奥を。  太ももを、強い腕力で手繰り寄せられれば細い腰が浮き沈みした。動きを止めたラシャドが、ぐぐぐと中にとどまって、先端でぐりぐりと閉じた肉道を圧迫する。深く繋がったまま腰を高く持ち上げられ、小さな両肩で、体重を支える格好になった。 「ぁはッ、あっ、くっ、くる、し……っ」 「もうちょいだ、ほら……お前ん中だ、わかるだろ? もうここまできてる。中が、俺で、よく広がってんだろう」 「う――っ」  勇ましい男根の形に隆起した腹の中を、男根で撫でられる。すでに先端はルトの臍の下まで到達した。苦しくて……けれど脳天まで痺れる疼きに、滲んだ汗が飛び散る。 「ひぁっ、ぁあ――っ、もぉ、あぁぁあ……っ」  おかしくなってしまう。顔をぐちゃぐちゃにして身をくねらせて、喘ぎ泣くルトを見下ろしながら、ラシャドが真上に近い態勢でがごんっと強固な腰を落とした。 「ぃひァ――ッ、ぃッぐぅ――ぅっ」 「く……っ」  ラシャドの短い吐息が降って、空中に浮かぶ尻に硬い肌が押し当てられるのを感じた。ぴたりと肌をあわせて埋めこまれる。だがルトの中で、すぐに引き抜かず、腰をさらに押しつけられた。密着した腰を前後左右にぐりぐりと体内で揺すられた。  ようやく到達した深いところを、男根で広げて馴染ませている。ルトの腹奥がずっと、むずむず疼いて、どうしようもなかった最奥だった。やっとだ。待ち望んだ激しい刺激に、ルトの全身がぶるりと震えた。歓喜か怯えか。 「あ……っ」 「動くぞ」 「んぁ――っ」  横抱きに抱え直され、大きく開いた片足を逞しい肩に担がれる。今度はラシャドが感じるのだろう、好きな体位で、角度で、スピードで。がつがつと激しい挿入が始まった。 「あっ、あっ、あぁっ――ひぅっ」 「ふ……っ」  連続する一突きはルトの肉を抉るように猛烈だ、掴まれて固定されたルトの身体がずり上がった。ずれた尻をもとの位置に戻されて、また突きあげられる。結腸のさらに奥まで。犯されて、強引に結ばれた恥部からは肌を打ちつける音が止まらない。猛々しい律動に息も絶え絶えになった。

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