126 / 367
11-(12)※
小さく舌打ちし、膝を抱えるルトの腕ごとくるむように片手で掻き寄せる。内腿が開かないように固定した。がっちり固めば、素肌に挿入したラシャドの男根が、緊張した柔肉の締めつけを感じる。
滑らかなルトの肌肉と、ぷるんと揺れる小さな性器と、ひくひく動く腹の感触を拾いあげ、白い内腿に自らの腰を打ちつけた。
「ぃあっ、あぁッ、んっ」
深々と激しく打ちつければ、前後する逞しい男根に合わせてルトの幼い性器も擦れる。そそり立つ陰茎の裏側で、ぷるぷる動く性器もいっしょくたにかき混ぜた。互いの陰茎がぶつかり合い、押し合うたびに、ラシャドの下で小さな性器がびくびくと震えていた。
硬い男根で力強く引っ掻き擦り、ときおり緩やかに撫で続ければ、反応がないルトの陰茎の根元が首をもたげ始める。完全ではないが微かに感度を示したのが、重なり合う性器の感触でわかった。
喘ぐルトを見下ろすラシャドの口角が緩んだ。
「これが、好きか?」
「ぁうっ、あ、ぁあっ――」
ラシャドの下で身体ごと揺さぶられながら、ルトは空いた片手で目元を隠した。青白かった頬がほんのり上気する。恥じらう様子に、ラシャドの陰茎がぐんと重量を増した。
陰茎を抜かないままルトの身体を横抱きにして、何度も男根の角度を変えて突き入れる。重なる両膝を押さえつけ、出入り口をさらに窄め、どんっと腰を押しつけた。
「んぅっ、あ……っ、う……っ!」
「出すぞ、もっと締めろ」
「あぁ――っ!」
ルトの性器にぴったり添えた、ラシャドの逞しい陰茎が脈動する。緊張の抜けない太ももに深く突き入れた猛る根元が膨張した。上下する白い腹の上に、生温かな大量の白濁が飛び散り始める。
弾けた濁流は勢いあまって、短く喘ぐ平らな胸を汚した。顔を逸らす滑らかな首筋や、反り返る細い顎先まではじけ飛ぶ。
目元を隠したままだったから、濡れた感触がしたのかもしれない。色づく薄い唇にも飛び散って、大きく息を乱したルトの赤い舌先が、ちろりと白濁をすすった。
「エロすぎだろ、お前は……」
直接ルトのなかに突き挿れたい衝動を堪えながら、重ね合わせた膝がずれないよう体重を乗せてかぶさる。横向きになり、細い腕に顔をうずめるルトの紅潮した耳の後ろへ、そっと唇を落とした。
ラシャドの行動を見ていなかったルトが小さく身体をぴくつかせる。情事が済めばいつも放り出す肉体を、ラシャドは震えごと腕のなかに閉じこめた。
己の子を宿す腹だ。他の獣人はもう手出ししないとわかっているのに、このまま離したくないと思う。ほとばしる長い放出が終わり、暗い夜が明けるまで。
ともだちにシェアしよう!