「いッ、ぁは…っ、く、ぅ…しぃ……っ」 　ぶるぶると汗を浮かせ、震える細腕で、頼りなくシーツを握り締める。苦痛の悲鳴をあげたルトをそのままに、膝立ちになったラシャドはさらに激しく揺さぶってきた。 　軋んだ音を立てて巨大な寝台まで大きく揺らし、ぼこぼこと浮き立つ、腹奥を連続して突き上げてくる。 「んぁあッ、い……ッ、ぅッ、くっ、あぅ……ッ！」 　ルトの視界は次から次に溢れる涙で歪み、喘ぐ唇はぱかぱかと開閉を繰り返す。唾液を撒き散らすだけの口はまともな言葉を奪われていく。振り子のように揺らされ続ける思考も、かすれてゆく。久々の、乱暴な性交だった。 　情け容赦なく延々と続く責め苦に、いつ解放されたのかもわからなかった。ルトの内臓ごと押し上げて抉り出すような突き上げがようやく止んだ。歯を食いしばって耐えていたルトは、尻の根元で、ラシャドが膨張するのを感じる。 　ルトの中で身を震わせたラシャドが最後の一滴まで搾り出し、濁流となって押し寄せる長い射精がやっと終わった。なのに、太い男根は出ていかなかった。 「な、…で……っ」 　今ルトの中で、たっぷり子種を吐き出したのに。硬度を失った陰茎を引き抜かぬまま、ゆるゆると揺さぶられる。ラシャドの陰茎は、勃起していなくてもずしりと重たかった。 　明らかに柔らかくなった逸物で、ルトの体内を出入りするラシャドにうろたえる。見開くルトを見つめるラシャドの口角が、不敵な、笑みを刻んだ。 「せっかく奥まで挿入いれたんだ。試してみるか、抜かずに何発できるか」 　大量の精子が突き入れに合わせてルトの丸い尻を伝う。今度は横向きにされ、大きく開いた片足をラシャドの広い肩に担がれた。 　惜しげもなくさらすラシャドの体躯が、横になるルトの白い裸身を挟みこむようにまたぐ。ぬちゃぬちゃと卑猥な音を泡立てて、持ち上げられた白い片足が強固な胸にがしりと引き寄せられた。 「はッ……も、やぁぁっ……ぅッ。や、休ませて……。き、つぃぃ……、ぬい、もう抜いて……っ」 「まだだっつってんだろ。このままだ」 「ぅあっ、うくっ……」 　過ぎた性交は本当に辛いのだ。ルトの薄い腹を押し上げるほどの猛々しさを失っても、重量のある陰茎は圧迫感がものすごい。大量の真綿を絡ませた、ふわりとした長い棒で擦られていくようだ。 　いつもと違う感触に全身を震わせたルトはシーツに顔をうずめた。どうにか上半身だけうつむかせれば、横向きで固定される下半身が残り、腹部が捩れる。 　くにゃんと曲がったルトの内壁を楽しむように、ラシャドの陰茎がひときわ強く体内を押し上げてきた。 「あぁ……ッッ」