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ルトを取り巻く獣人たちの気配が変わる。すぐ上から生唾を飲んだ蛇の獣人が、喉をゆっくり上下させたのが滲む視界の端で映った。
「こりゃあいい。案外そそるじゃねぇか。今すぐぶち込んでやるぜ」
「ひぁ……ッ、ぁう…ぅ……っ」
蛇が、するりと大きな体躯をずらし、怯える下の穴に指を這わせる。体温が低いひやりとする指先で、挿しこむ穴の位置を確かめられた。二本の指を硬く閉じた後孔に添えられて、滑りもなく、爪を立てて指先をぎぎぎと突き刺してきた。
動けないルトの身体が大きくしなる。薄ら冷たい異物感に抵抗しようと、後孔がきゅっと締まった。それを無理やり爪の先端でこじ開けられる。
「ァあっ! ひぃっ、い……ッッ」
敏感な粘膜を固い爪が乱暴に引っ掻いていく。痛みでわずかに緩んだ隙間に、太い指をさらに捻じりこまれた。硬い蕾を広げようと、力が入る丸い尻肉の片方を、誰かの片手で割り開かれる。
きゅっと閉じていた尻の間に空気が入る。すぐ上から、低く笑われて、ルトの身体が羞恥に染まった。露わにされた尻の穴まで赤く染まったかもしれない。無理やり開いて押しこみやすくなったのか、二本の太い指が、ぐぅっと奥に滑り体内を擦った。
「あぁッ……ぃ、やっ、ふぁッ」
柔らかな腸壁を乱暴に抜き差しされる。それでもルトの中は、尻を出入りする指の動きを拾い、体内までしならせた。狭い腸の肉襞を、太い指先でくりくりと弄られる。ルトの身体が大きく震えれば、ぐちぐち蠢く二本の指がかぱりとハサミのように開いた。
「んくっ」
広げられた穴の中にも生ぬるい風が流れてくる。息つく間もなく、ひくつく穴に昂ぶった男根が添えられた。まさか。ルトの小さい穴はまだほぐれていない。四肢を掴まれた体勢でどうにか身を捩った。
「やぁっ、ま、だ、は…っいっ…うぁっ」
「さぁお楽しみだ」
「――ぃぐ、ぁ、ああぁッッ!」
嫌がって硬く閉じた蕾に猛った男根が突き刺さった。狭すぎる肉道をずず、と先端が強引に拡げていく。狭苦しい内壁を無理やり引き伸ばされて、ぎちぎち軋む音が尻の中から鳴り響いた。押さえられた指の先までぴんと張りつめて硬直すれば、体内を這う雄をさらに推し進められる。
蛇の陰茎は長く、それでいて獣人に見合う太さもあった。ルトの肉の輪は限界以上に開ききり、伸びきったゴムのようにぷちんと切れた。
「ひぎっ」
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