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「あーあ、カぁワイソぉー。もう切れっちゃったみたいだぜ。白い股に血が垂れてら」 「キツそうだし、滑りが良くなってちょうどいいんじゃね?」  蛇ではない、複数の笑い声が響く。ルトが犯される痴態を観察しながら、残りの獣人たちもすっかり煽られたらしい。押さえつけられて真っ白になったルトの手のひらに、左右それぞれ違う陰茎を握らされた。 「ひっ、うっ、うぅっ……」  傍目でも数十センチはあるだろう。太く、長く、不規則に曲がっている肉の棒はいびつに瘤ができていた。ごつごつした、木の幹のようなペニスを右手に。左手の逸物はどっしりと重く肉厚のある男根だ。形は人間のものに似ているが、逞しい男根には無数の棘があった。  ルトの柔らかな皮膚を傷つけるほど鋭利ではないが、それでもぶにぶにと毛先のような刺激が皮膚にこすれる。右も左も、見ただけで悲鳴を上げそうな陰茎だった。両足にもぬるりと湿る感触がする。  どうにか吐き気を堪えて目を閉じれば、切れたルトの穴を犯す蛇が、陰茎を突き刺す腰つきを早めた。四肢の拘束を解かれた細い身体が衝撃でずり上がる。薄い尻肉に猛々しい恥骨がぶち当たる音が響いた。ルトの狭い腸の内を、硬い肉塊がスピードを上げて前後する。  身体の奥まで抉られて、反り返る切っ先で腸の襞を引っ掻くように擦られた。柔い尻肉に、大きな股間をぐぐぐっと押しつけられる。穏やかだった中庭は見る影もなく、むせ返る青臭い匂いと血の匂いが充満した。 「ぃあッ、やっ、ひッ、ひイぁ……あぁっ、んぐぁッ」  激しい動きにルトの手から力が抜ける。意識をかすかに遠のかせれば、真上から中を揺さぶる蛇が、力の抜けたルトの頬をひっぱたいた。左右の頬に連打を浴びる。破裂音が響き渡り、緊張したルトの身体に力が戻った。脳天までもが揺さぶられたようだった。 「ぅぐ、えぅ……ぇッ」 「おー、ひでぇー」  足下でゲラゲラ笑う声がする。ルトは穴だ。玩具だ。人間じゃない。獣人が自慰するためだけの道具だった。ラシャドとの生活で忘れかけていた感覚を思い出す。見開いた紫水の瞳に知らず涙が盛り上がった。 「早く挿れてぇー。暇だし俺はこっち使うぞ。おいマルクス構わねぇだろ、お前は下の穴使ってんだし。余ってる穴使わせろよ」  ルトを輪姦する順番でもあったのだろうか、マルクスと呼ばれた蛇が、ひときわ強くルトを犯して舌打ちした。 「ぃぎ……ッ」

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