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「しゃあねぇな、そっちの一番手は譲ってやる。好きに使え。いっぺんに使われたほうが、コレれも楽しめっかもだしなぁ」
すでに両手両足は使用中だ、尻の穴も。六人目の獣人だろうか。新しい獣人ががんがん揺らされるルトの両頬を、ごつごつする硬い手のひらで挟んできた。
ルトの細い首を折り曲げられ、顎先が天を向くほど固定される。ぐるりと視界がひっくり返り、紫水の瞳が背中から羽を生やす獣人を捉えた。鳥類か、竜族の類か。思考は追いつかず声も出せず。はぐはぐと喘ぐだけの口の中へ、巨大な陰茎がずぬぬと突き刺さった。
「んぐぉ……ッッ!」
「あー。俺のはデカい上に変わった形だからな、ちょっと苦しいかも? 鼻で息してろよー」
「ふごぁ…ッ…ッんふっ、ふッ、ふッぅえッ」
苦しくて気持ち悪くて。せめて大きく曲がる首を楽な角度に動かしたい。けれど小さな口は固定されてわずかすら動かない。ルトの瞳にがつっと重りのような陰嚢をぶつけられた。目をぎゅっと閉じたルトに獣人の笑い声が響く。唾液を零す喉の奥まで突き刺さったペニスは、それでもルトの口から食み出るほど大きかった。
さらに凶悪な陰茎の皮膚は螺旋状にぐるぐると盛り上がる。まるで、硬い穴を深くほじくる強固なねじ巻きだ。
ずずずと太い切っ先が喉を抉りルトの身体が硬直する。ひとつも自由にならない肉体は、上と下から同時に揺さぶられはじめた。喉奥を塞がれて息ができない。すでにねじまきの陰茎は、喉の奥壁にあたっているはずだ、だが歪な陰茎はさらに奥まで侵入しようと、小さな口腔を貪欲に這いずった。
エグモントにされたように胃袋まで犯されるかもしれない。
恐怖と苦痛に丸まる舌の上を、螺旋状の陰茎がデコボコと前後して、位置を変えてこすっていく。喉奥の穴をがんっと突き破られそうになってまた嘔吐いた。食道まで犯された感覚がする。ひどく痛くて苦しくて身動きひとつできないでいたら、今度は下から、身体が浮くほど抉り突かれた。
「んグぁ……ッ、ぉッッ!」
「わお強烈ぅ」
ひときわ激しく腰を打ちつけた蛇の動きが止まる。ルトの腸内に居座る陰茎が、びくびくと脈動した。大量の生暖かい精液がどぷんと体内を満たしてゆく。
ルトに伸しかかり小さく息をついた蛇は、さらに大きな腰を小刻みに押しつけてきた。大柄な身体をぶるりと揺らし、陰茎に残る最後の一滴までルトの中に吐き出してくる。
白い肌に垂れ落ちる赤い血とともに、白濁の体液が、繋がる隙間からこぽこぽと溢れだした。受け止めきれずびっしょり濡れた股間から、蛇の陰茎がずるりと引き抜かれる。ルトを嬲る獣人の誰かが、意外だと声をあげた。
「あれ、もう終わり? お前のソレもう一本残ってんだろ。二本とも挿れねぇのかよ」
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