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「や、あ……っ」  中途半端に放置すれば、もじもじと濡れた股をすり寄せる。とろとろにふやけた仕草にラシャドの喉が鳴った。しととに濡らす小さい陰茎を根元から握り、柔らかく揉みしだく。  完全に皮をむいて勃起しても片手にすっぽり収まるルトを、優しく締め付けた。豆を潰した硬い手のひらで、小刻みに擦りあげて射精を促す。 「んぁっ、やぅ、やぁっ、で、でちゃ――っ」 「イけよ」  反り返る白い胸とともに、ぴゅっと飛び出た生温かい白濁を手のうちで受け止めた。ルトの精液は薄く、匂いもきつくない。汚れた指をぺろりと舐めとる。寝台の横に置いた、洒落た形の瓶を握った。栓を開けて、舐めとった指先で蜂蜜状の香油を絡ませる。  射精して敏感になった、ルトのひくつく蕾に塗りつけた。透明な瓶に入るそれは、香と同じ成分でできた潤滑油だ。 「ふぁっ、はふっ、ン……っ」  大きなラシャドを受け入れるため、こじ開けるときルトはいつも身を硬くする。けれど今は媚薬が効いて小さな身体は熱を持っていた。蜂蜜状の香油を使えばさらに弛緩する。  とろとろしたぬめりを借り、躊躇なく狭い穴に突き入れた。敏感になったルトの中は、中で這い出す指の動きを追って熱くうねる。  ラシャドの指に柔らかく絡む中が、心地よい。一本一本の肉襞がラシャドを締めつけてきて、きゅっと優しい吸盤のように吸いつかれた。 「あぅっ、ひぁ、あぁっ、あッ」 「……気持ちいいか?」 「んぅ、あっ、あぅ…ぁふッ……、ぃ、きも…ちぃ……っ」  太い指の本数を増やしさらに奥まで出入りさせて、爪で奥の粘膜をかすめて引っ掻く。甘やかな刺激に小さい身体が跳ねれば、上気した丸い頬に玉の汗を散らせた。流れる汗にも口づけを落とす。ルトはもう正体をなくしていた。  ルトの中で溶けた香油と同じ、とろんと蕩けた紫水の瞳がラシャドを見上げる。覆いかぶさるラシャドに、小さな両腕を精いっぱい伸ばしてきた。抱きしめてほしいのか刺激が欲しいのか、ラシャドの広い背中に抱きついてくる。  だが、ぷるぷる震える腕はラシャドの背を回りきらない。連続してルトを責める指の動きで跳ねた裸体は、浮かぶ汗と一緒にラシャドの肌を滑り落ちた。  ぱさ、とシーツに投げ出された細い腕がなめらかにもがく。さまようルトの指先が、シーツで転がる香油を握った。深い蜂蜜色の、香油を。 「ンっ、ぁ、あっあっ――ぁあっっ」

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