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 反応を示さない陰茎は大きさゆえに重みがある。それを先端から舐めて舌先にのせ、口の中へ招き入れた。だが勃起すらしていないのに根元まで含めない。  無数の棘は皮膚を傷つけないが硬さがあり、固いブラシを喉奥に突き入れた感触を味わう。喉奥の柔らかな粘膜が、ちくりと刺激された。棘を舌で掻きわけ生身の皮膚を舌先で探り、。優しく撫でるように舌で擦った。 「ん、んふっ、ぅ……っ、ん、んっ」  奥まで入れた息苦しさに声が響く。わざと棘を掻きわけて皮膚を舐め、ときおり無数の棘を絡ませて引っ張るように遊ぶ。しゃぶる舌の上で皇帝の陰茎がぴくんと震えた。強弱をつけて刺激しては両頬をしぼめ吸い上げていく。  くちゅくちゅと、ルトの口から水音が鳴りだした。口を開きっぱなしのせいで陰茎を含む口角から唾液が落ちる。喉奥にあたる先端を浅めに咥えなおし、少しずつ強度を保つ鈴口を舌先でつついた。  深く、浅く、頭を動かすルトの唾液で、口の中からしとしと濡れそぼつ陰茎がいやらしく食み出る。吸いつきながら完全に取り出すと、今度は咥えきれない根元を横から咥えた。存在感のある陰嚢を口の中に含んで転がす。  舌全体で陰茎の裏をなぞり、また咥えなおす。喉奥の限界まで咥えて柔らかな頬の粘膜で締めつけた。やっと、隆起しだした男性器を。 「く」  頭上から小さく息をつく声が漏れる。同時にいきなり後頭部を鷲掴まれた。息を整える暇もなく、がんがんと小さい頭を揺さぶられる。皇帝の先端がルトの喉奥を激しく突いた。  乱暴に振り回される頭は髪をむしり取られるようで痛い。だがそれ以上に、喉を突き破られそうで怖気づく。ルトの小さい頭を乱雑に揺する角度も深さもお構いなしだ。凶悪な陰茎が、容赦なく喉奥の壁を打ちつけて突きこまれた。 「んぐっ、んッ、ンン……ッ、ぅ……ぁふッ、ぅぐっ」  苦しさから必死に息をつこうとするが、深く広げた奥へと後頭部の揺さぶりが増す。ルトの生ぬるいやり方とは全く違う。力は強靭で前後する動きは早く、喉の壁まで。  ルトの頭を固定して好きなように出入りする陰茎が、やっと口の中で完全に勃起した。

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