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「ァあぁッ! いぁっ、ぃっ、うっ、ッ……!」
皇帝の腕に囲まれた白い裸体に汗が噴き出る。流れ伝う感触に背をのけ反らせれば、腹奥に詰めこまれた皇帝の動きを体内で感じてしまう。空いた両腕で宙を切れば、背後から耳元に冷たい吐息をかけられた。
「苦しいか。だがそなたの受ける苦しみなど。忌々しい人間が余に与える苦しみに比べれば、取るに足りんわ」
涙と衝撃で視界がぼやけるなか皇帝が声を響かせた。いったい人間が、皇帝に何をしたという。いま苦痛を味わわされているのは、人間であるルトのほうだ。ルトたち人間は皇帝に何もしていないのに。
「うっ――うっ、うぅッ、あっ、はっ、ふぅ……ッ」
完全に力が抜けきったルトの重みも助長する。すでに慣れた感覚に、ルトの体内が行き止まりの奥を開くように沈んだ。それでも寝台の端で大きく開脚した股の間からは、きっと、飲みこみ切れなかった逸物が串刺しに見え隠れするのだろう。
ぶるぶると、小刻みに振動する片足を抱えられる。残る片腕で細腰を強引に掴まれて、ルトの身体は激しく揺すられた。
まるで手の上で転がされる駒だ。太い陰茎を軸に、ごろごろと前後左右に揺すられる。皇帝が寝る大きな寝台に、ルトの細い身を横たわせる必要もない。今にも投げ落とされそうな寝台の端で、曲がった結腸の奥まで強引に突き入れられる。
ルトのうねった腸がぐにゅりと引き伸ばされた感触がした。薄い腹が臍の上までぼこりと盛り上がったのが、乱暴に揺さぶられる視界の隅で見えた。
「ぃあぁっ、ぅふっ、ひぁッ、ぅぐっ、ぃッッ!」
倒れそうになる身体を後ろ手に引かれ、汗をとばしてルトの身がのけ反る。角度を変えた腹を皇帝がさらに貫き、内側から薄い皮膚が持ち上がった。
狭い腸壁を摩擦して、体内を出這入りする男根の過激な行為にルトの感覚が痺れていく。だが体内の腸壁が麻痺しだしても、自分の腹を見れば皇帝がどこにいるかわかるのだ。
ルトの柔らかな白い腹は、隆起する男根の形までくっきりと、浮き彫りにした。皇帝の先端が臍の上を突き上げて、次に恥骨の辺りをぼこりと膨らませる。そしてまた腹奥をずずずと這って移動する。延々と続く責め苦だった。
どれくらいの時を乱暴に揺さぶられただろうか。意識が朦朧としだしたとき、臍の上で動きを止めた陰茎がようやく力強く脈動した。水面下にいる、活きの良い魚が身の内で飛び跳ねるみたいに。
ぴちゃぴちゃと収縮する陰茎の動きをルトの薄い皮膚が拾う。腸壁を打つ脈動が短い動きに変化して、胃のあたりに熱い濁流が弾けた。
「あひぃ……っ、はふっ、ふ…ぅ…っ」
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