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20-(3)※
「あなたじゃねぇ。教えただろ。先に言えよ、ちゃんと」
「あッ、ぁ……っ、放して……ら、らしゃど……っ、や…ぁ…っ、ら、ラシャド――あぁッ!」
「おい、煽んなよ。この状況で放せられっか」
「あ、煽ってなんか……っ」
ほんとに信じられない。早く解放して欲しくて必死で素直に答えたのに、逆に火をつけたと責められるなんて。口淫を続けるラシャドの返答に、思わず顔を覆った両腕を外す。上気した瞳を露わにし、柔らかな太ももへ唇を落とすラシャドを睨みつけた。
潤む紫水の大きい瞳とぶつかった、漆黒の双眸がにやつく。鋭い視線の奥に欲望を滾らせ、見せつけるように、大きな口が震える陰茎にかぶりついた。
「ひぁっ」
ルトの細い背が弓なりにしなる。肉厚で柔らかい粘膜がルトの陰茎を包み、じかに刺激した。尿道の先端を舌先でつつき、おしっこの穴を弄られる。そんなところ、汚いのに。震えた茎の裏を舌全体で揉むように押し上げられて、蠢く口腔が吸いついてきた。
ラシャドはルトの性感帯を、すべて覚えているのだろうか。強すぎる刺激にルトの性器はすっかり勃ちあがった。じゅるじゅるとわざと音を出され、耳までラシャドに侵されていく。
ときおり硬い手が小さな陰嚢を弄り、ぐりぐりと揉んだ。滑らかな裸体を這う硬い指は、薄い尻肉をこね回して割り裂く。
ルトの恥骨で、ラシャドの頭が蠢いて、今度は横から食まれた。緩く早く変幻し、強く吸いつかれては、柔らかな舌でなぞられる。我慢できない、ルトはついに腰を揺らした。
「い、いや……っ。はな、放して、で、でる、でちゃ、からぁ……っ」
「出せ。飲んでやるよ」
ちゅぽんと吸いつき擦り上げられる。淫らな疼きで健気に勃起した陰茎を、再び熱い唇が招き入れた。頼りない細い股間に、どんどん埋まる黒い頭が上下する。小さな陰茎を丸呑みされれば、ルトの恥部が、柔らかな粘膜にくにゅっと締め付けられた。
「あぁっ、あっ、あっ、んぅ……っ」
熱い粘膜に包まれて、少しずつ愛液を漏らす先端をぐりゅぐりゅと舌先で弄られる。張りつめた幼い根元は、武骨な指先で刺激された。
燃えるようなラシャドの体内で蕩かされ、硬い指先が柔らかくルトを弄る。押し寄せる愛撫に逆らえなくて、ルトは大きく背をのけ反らせて白濁を吐き出した。
「あっ、あぁッ――ぁふっ」
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