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「ふん、まだ勃起もしてねぇってのに。とんだ淫乱だな。後ろで男を咥えこむのは随分と慣れてらぁ」  魔術師の指がずんずんと我が物顔で臍の下まで進む。背後から動きを封じられ、尻を割り開かれて蕾を侵される。小さい身をたたまれる苦しさに細い腰が揺れた。それでも内部を進む指が、うねうねと尻の中を掻き混ぜた。 「男に慣らされるのは仕方ないな。この腹は、ついこの間も孕んでたんだ。だというのにさっそくまた孕むとは」 「あっ、あぁッ、うぅっ、ひ、ぃぃ」  抱えこまれて内部をぐちゃぐちゃに弄られる。ただでさえ不安定に浮いたルトの腰は、新たに増えた手でより高く持ち上げられた。複数の目が、ちゃんと中まで見えるように。悶えるルトの尻が空中で揺れる。ずんと広げられた熱い隙間に、ごわつく二本目の指がぬめぬめと増やされた。 「ひぁっ、いっ」 「まったくだ。いったい毎日、どれくらいの子種を注がれたら、こんなに短期間で孕むのかね? 一応、核種胎は母体の負担も考慮して、作ってやってるってのに」  ルトに突き刺さる二本の指は別々の指だろうか。中で擦れるたびに柔らかな肉が締め付ければ、ルトの内部を撫でる指の動きがバラバラと不揃いに蠢く。狭い入り口に、三本目が挿入された。 「そうさなぁ……二回目が済んで、三回目の核種胎を仕込むときに、実験データでも取ってみる?」 「んぁッ、ぃぁあぁッ…、ふっ、んふっ、いぁ……ッ!」 「そりゃあいい! 面白そうだ。賛成だな。なんせ過去で一、二を争うほどの早さで孕んでる。雲の上の側妃様方にゃあ、実験データなんて、できない相談だしな。こっちの首が飛ぶ」 「あぁ……この子か? 最近毎晩陛下に召されてんの。なら獣性の強さで、核種胎の成熟にどれほど誤差が生じるかも、見当がつくかもしれんな」 「やっ、うっ、うごかさ…ぃでぇ…ぇ…っ」 「決まりだな。毎日どんだけ使いこまれてるか、結果が楽しみだね」  ルトの中で計算式を弾くようにそれぞれの指が跳ね上がる。一人目の指は狭い肉壁をつつき、二人目の指は前後に激しく注挿し、三人目は窮屈なルトの中でくの字に曲げてぐるんと一周した。 「ひぐッ、うぅっぅっ、あっ、いあぁッ」 「うわ、お前。涼しい顔してひでぇな。ただでさえ狭ぇんだ。お前の指が邪魔で、俺の指も潰されそうになったぞ。きっちきちだってぇのに、硬ぇ関節で、摩擦しやがったな」

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