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「まぁ……狭いが中は拡がる。調教済みの穴だ、いけるさ。ほらもっと奥まで入る。もう一本ずつ増やしてもよさそうだ。面倒だ、早いこと拡げろ」 「んんんっあぁっ、んくぅっ、ひっ、ひぃぃっ」  言いながらそれぞれの方向に小さい肉の輪が引っ張られ、さらにもう一本ずつ増やされる。ルトの目の奥が、ちかちかと白く点滅した。見えない視界を見ようと瞳をどうにか開ける。ガラス越しに幾人もの魔術師がルトの痴態を視姦した。  奥の奥まで押し広げられていく。挿入の衝撃に仰け反る肢体は背後の魔術師に抑えられた。ぐちゃぐちゃに弄られて拡張されて、もしかしたらルトの狭い肉道の襞まで覗き見されたかもしれない。十人もの魔術師が小さなルトに群がった。 「お、前もいい感じになってきたぞ。おいお前ら、後ろばっか責めてないで誰か前も弄ってやれ。こいつの精液か、無理なら尿がいるんだ」 「あぁー、そういやそうだった。剥いてやろうか?」 「後ろの拡張も必要だろ。むしろここで俺らがかわいがってやらねぇと。後で泣きを見るのはこいつかもしんねぇぞ。どうせ、ケツの奥も見るんだしよ」 「どれ、前は俺がしよう」  さんざんな責め苦なのに、ルトの性器はひくんと勃ち上がる。小さく反応を示す健気な陰茎が、見知らぬ手に包まれた。尿道孔をぐりりとこね回され、とろとろとぬめる液体を尿道にもすりこまれる。ほのかな甘い匂いを漂わせて。 「あぁっンぁっ、ぁうっ、あァっあッ、んふぅ――っ」  前も後ろも責められ、甘い刺激に襲われたルトの奥がうずうず痺れる。押さえられた腰をくにゃんと揺らし、魔術師の手に精液を吐き出した。 「よしよし。さすが、俺が孕み腹用に作った媚薬はよく効く。ちょっと刺激してやったらすぐイったな」 「言ってろ。俺の手技がいいのさ。さ、次はこいつを椅子型の検診台に固定するぞ。偽子宮まで、尻の奥を探らなければ」  息も絶え絶えになったルトだが、本当の責め苦はこれからだった。 「さて、アメジストの子種だが」  ぐちゃぐちゃのシーツに沈む裸体は荒い息を繰り返す。ルトの小さな穴はあらゆる性玩具で拡張された。なかにはこらえきれず自身の逸物で犯すものもあった。目の前におやつがあったから、小腹がすいてつまみ食いした、そんな気分にさせられた。  大の字に固定する観察台の上で、寝台の上で。数時間はかかっただろう。ルト自身の汗と精液と、数人の魔術師が放った精液でべとべとする。  完全に脱力した尻の間は、上下する呼吸にあわせていろんな粘液を吐き出した。だらしなく、垂れ流す穴を閉じる気力さえないルトだが解放はまだ。か細い呼吸を繰り返せば、どろどろになったルトに、やっと最後の仕上げと魔術師が伝えた。

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