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「どこを見ておる、目を逸らすな」 「……陛下、このような、お戯れは」  グレンの声が明らかに動揺した。顔を上げろと促す皇帝の言葉に、グレンは無言の抵抗を示す。両膝をつき、顔を伏せたまま微動さえしなかった。  頑なに背くグレンの態度に、ルトを抱く皇帝が冷酷に紡いだ。 「余の命が聞けぬか。これを見ろと命じておる。これが、孕み腹の姿であろう? 高貴な身分でもあるまい、気遣いは無用。そなたは、これの躾に手を貸せばよいのだ」 「躾、などとっ」  顔を背けていたグレンが厳しい顔つきを皇帝に向ける。ルトの小さな耳元で、皇帝がゆらりと笑んだ気配がした。グレンが目線を戻したとき、ルトの腹に居座る皇帝が突き上げを激しくさせた。 「あぁッ! あっ、…ぃ…ッ、うぅ…うッ……、っ」  加減がない皇帝の抽挿は、ルトの内臓まで掻き乱した。出這いりする動きに合わせ、串刺しにされたルトの身体が空中を上下する。両足を大きく開脚し、細い二の腕を後ろ手に掴まれた。限界まで拡げられた狭い穴は繋がる支えを失うまいと、逞しい陰茎に懸命にしがみついた。  先刻、体内に放たれた皇帝の精液がぬるぬると滑る。浮いたルトの肉体が、ずしんと皇帝の恥部に沈んだ。逞しい雄が勢いよく突き刺さるたび、柔らかな粘膜がひりつく。  一日使われ続けたルトの穴は、腫れて、めくれあがっているかもしれない。ルトが上下する度に、繋がる隙間から、ぼとぼとと大量の白濁をこぼしていった。 「あぁッ、……ぁアっ、んぁ……ッ」  薄い腹が突き上げに合わせてぼこりと飛び出る。苦しさに、腹の奥がひくつけば、ルトの中の皇帝がさらに目立った。  巨大な逸物を、ルトの体内がどこまで、どうやって受け入れているかまるわかりだ。用を足す赤子のように大きく足を広げられ、全裸のルトを隠すものは何もなかった。  ふと強烈な視線を感じ薄目を開けた。ルトの痴態を凝視していたらしいグレンと、紫水の瞳が絡まる。潤んだルトの目元が、羞恥で赤く染まった。みっともなく喘ぐ口元からは、飲みこみ切れない唾液がとろりと糸を引く。  目の先のグレンは、何かにとりつかれたようにゴク、と喉を揺らした。 「気が変わったならそなたも交わるか? グレン。孕み腹としてこれを使うのは気が引けるのだろう。ここでなら伽の相手だ、臣下として、下げ渡してやるぞ」 「――陛下ッ!」  あざけるように皇帝が言った。喘ぐだけのルトは、言葉の意味をすぐ理解できない。けれどグレンは、瞬時に激昂を走らせた。温厚で、あまり感情を露わにしないグレンの怒気が猛り立つ。  いつもは優しげに微笑む目元が見るからに吊り上がった。今にも襲いかからんと立ち上がり、甘い瞳孔を見開く。荒々しい声は、重なるルトたちを引き裂くような怒声を放った。朦朧とした熱に浮かされそうだったルトの身体がびくりと跳ねる。皇帝を深く入れた粘膜も、一緒に収縮しただろう。 「く」

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