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「……なに、これ……」 鳴き声ではない声を発してしまったが、ひなたの目に映ったもののことで頭がいっぱいになり、そんなこと気にしている余裕はなかった。 何も履いていない秘部の根元に、キツく赤いリボンでリボン結びにされていたのだ。 やはり、締めつけられていた。が、どうしてこんなことを。 それ以前に勝手に兄が弟のココを見たと思うと、プライバシーもへったくれもない。 「可愛くしたいと思って、そうしたんだ。けど、ひなくん、朝勃ちしなかったけど、どこか具合が悪い? いつからしてなかったんだろう。やっぱり、僕が勃つよう、手伝わないと」 「……な、……にゃあ……」 何を、と言いかけたのを慌てて言い直したものの、「……その前に」と呟いた声にぴくりと肩を震わせた。 「さっき、鳴き声じゃない言葉を発したでしょ。なってないな、ひなくんは。調教しなきゃね」 「……に、……っ」 「ほら、頭痛がするんでしょ。そこに僕に尻を向けて四つん這いになって、飲んだら?」 くいっと顎で示した先、先ほどが床に置いたエサ皿に目を向ける。 たしかに思っていた以上に呑みすぎて、今も横になっていたいほどズキズキと頭が痛む。 調教なんて普段であれば絶対に聞かない単語を平然と言い、そして、恥をかくような格好を今からやらざるを得ない。 けれど、少しでも水を飲みたい。 どっちにしろ兄の言われた通りのことをやらなくてはいけない状況となり、恐怖と羞恥で震えながらも、一声鳴くと、恐る恐ると言ったようにベッドから降り、四つん這いになり、兄に臀部を向け、水を飲もうとした。 「もっと、高く上げろっ」 「……いっ……!」 臀部に痛みが走った。 兄に叩かれるだなんて今までに一度もなかったのもあり、理解するのに数秒かかっていると、また叩かれた。 兄の命令をすぐに実行しないといつまでも叩かれると恐れたひなたは、限界まで臀部を上げた。 その時、しっぽが揺れる。 「よし、いい子だ」 叩いた箇所を慰めるように撫でてくるの行動に、安堵しながらも撫でる箇所から甘く痺れるような感覚がし、ひなたの自身のが反応を見せる。 「……っ!」 しかし、阻まれており、ただ痛みを感じるだけだった。 まるで射精管理されているようだと虚しさを感じたひなたは、「飲みなさい」と促されるがまま水を口に付けた。 それにしても、この体勢で飲むのはかなりきつい。つい、手を使い飲みたくなったが、猫のように飲まないとまた調教されかねない。 また痛くされるのだけは嫌だったので、舌先でちろちろと舐めるようにほんの少しずつ飲み始めた。

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