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4 ※性描写
と、間も経たないうちに、急にしっぽの根元が蠢くのを感じた。
中で得体の知れないものが蠢いているような気持ち悪さを覚えるよりも先に、後孔で一番弱いところを攻められているせいで、水入れ皿から口を離してしまい、腰を震わせていた。
「どうした、ひなくん? ちゃんと飲まないと、頭が痛いままだ」
「ひゃうっ!」
さっきよりも強い刺激を感じ、今まで聞いたことのない声を上げてしまったことに、恥ずかしくて、顔から火が出そうになっていた。
きっとひかるがしっぽを掴んで、抉るように押しつけているのかもしれない。さっきよりも中で蠢いているのが、激しく感じる。
「っん! ひゃっ、あっ、い、にゃ! はっ、ぁ……っ! 」
「気持ちよすぎて鳴くひなくん、可愛いな……」
「〜〜〜〜っ!!」
ぶるり、と一際全身が震えた。
これは、射精 るっ!。
しかし、根元を強く縛られているせいで、先端から我慢汁を垂らすのみで、解放されることはなく、痛みが酷くなっただけだった。
射精 したいっ! 射精 したいのに!
「今、イこうとしたでしょ。でも、僕の許可なしにイこうとするのは、ダメだから」
「…………っ」
「ココが熟れた果実みたいに真っ赤になってるの、可愛いな。どこまでガマン出来るんだろうな」
「いっ、やぁ!」
兄が指先で今にも爆発しそうなひなたのモノに触れたらしい。そのちょっとしたことでも、敏感な部分には痛みを伴う。
断続的な息を吐いていると、カチッという音がしたのと共に中で蠢いたものが止まった。
その反動で、ひなたは臀部を床につけてしまっていると、「誰が尻を下げていいと言った」と今度は蹴られた。
蹴られた箇所がじんじんと痛みながらも、震えてままならない腰を無理やり上げた。
「その程度もきちんと出来ないといつまで経っても、水を飲めないよ」
「……ぁ……」
「ほら、飲め」
「……っ、ぁ……!」
ガッと頭を掴まれたかと思うと、水入れ皿に顔を突っ込まれる。
その拍子に、口に鼻にと水が入り込み、鼻奥が痛んだものの、それを言葉に表したら、またどんな"調教"をされるのかと考えるだけでも恐ろしく、痛みに耐えながらも、大人しくされるがままになっていた。
幸いにも押しつけることはなく、手も離されたのもあり、心の内でホッとしながらも、四苦八苦して飲み干すことが出来た。
「ひなた。きちんと全部飲めたんだな。えらいな」
目の前にしゃがんだ兄がそう言って、頬辺りを愛おしそうに撫でる。
その撫で方がさっきの頭を撫でた時と同じように優しい手つきであったため、嬉しい気持ちになり、が、縛りつけていた部分も反応をしてしまったので、苦痛で顔を歪めた。
のだが、これはさっきとは違うと思った。
腹の底から疼いていくかのような。
それが段々と頬が赤らんでいき、息が乱れ、そして、今もっとも熱が溜まっている部分が、これ以上にないぐらい張り付かせ、そのせいで、常に痛くて痛くてたまらない状態となり、声にならない呻き声を上げていた。
「意外と効き目が早かったみたいだ。まあ、あんなに飲めばそうか」
「…あっ、ぃ……ゃ……っ!」
何を、と思うが前に頭を撫でられ、思考が遮断されてしまった。
これ以上は僕に触らないで。頭がおかしくなりそう……っ……!
「ひなくんの熟れた果実の先からも、床を汚すぐらいだらだら汁が溢れて、そんなにもガマンが出来ない?」
「に、ゃ……っ! にゃ……」
「そう。でも、主人の精液をひなくんのお腹に満たしてからだ」
「……に、……?」
それはどういう意味。
霞みかかっている頭でどうにかこうにか考えようとしている合間に、ひなたの背後に戻っていったひかるが、ベルトを緩める音が聞こえたことにより、さらに疑問を深めた。
チャックを下ろし、未だに挿入 れられているしっぽの付け根、後孔付近を指で拡げるのを感じ、何かを察してしまった。
まさか、兄は。
「ひなくんが寝ている間に、解しておいたけど、やっぱまだ狭そうだ」
そう言いながらしっぽをいきなり抜くものだから、「ひゃぁあんっ!」と全身を震わせながら、嬌声を上げてしまった。
「そんな可愛らしく鳴くだなんて、僕もガマン出来なくなってしまう。だから……挿入 れるよ」
「……っ」
後孔の出入り口で探るかのように、何かが当たる感覚がし、しかし、それが何なのかと分かった途端、狙いを定めたかのように、一気に挿入 れられた。
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