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3_やみやみ

ぺろり もう、たまらなくなってる 俺はなにも知らない。知らなかった。 大佑が俺の、知らなかったなにかをこじ開けた。 「見せて」 「べー」 大佑の舌は、生まれたときからそうだったみたいに、先がきれいに2つに分かれていた。 蛇みたいに、赤く、ちろちろ動く舌は、その動きを見ただけでもどうにかなってしまいそうなくらい、 …俺は、品行方正だ。 なのに、大佑のからだを見ていると、おかしくなる。 ダボダボの明らかに大きすぎる白いパーカーを着て、裾からすらりと脚が伸びる。 大きく開かれた脚は、膝もくるぶしもきれい。 ゆったり背もたれによりかかって、胸元まであるサラサラの黒髪が、無造作に顔にかかる。 髪の隙間から、少し垂れたいろっぽい目が見える。 それから、赤く、薄い唇。 そこから見える、蠢く舌。 …あああ 美しく真っ直ぐな長い脚は、全部食べてしまいたくなる。 首筋の花の刺青も、擦れてなくなるくらい撫でていたい。 揺れるピアスごと耳を、含んで舐めてやりたい。 そんな風に思ってるなんて、知られたくない…嘘、暴かれたいのかもしれない。 「ちょっとリョウちゃん、ヨダレ出てるよ」 「うそ」 「ほんと。かわいいじゃん、なんで出たの?」 「大佑がやばいから」 「あはは、なにそれ」 大佑の脚の間に引き寄せられるように跪いて、白い太腿を撫でた。 それから、かぶりついた。 「かわいいねえ、ほんと、思ったとおり」 大佑は喘がない。 かわいいかわいいって、俺ばっか いつか、俺が大佑を

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