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5_ぐずぐず
健全にふたりで公園を歩いた。
手を繋いでるんだけど、それだけでもなんか、なんていうか、ぞわぞわするっていうのかな、
大佑も俺も同じくらいの身長なんだけど、今日の大佑は真っ黒いピンヒールのパンプスをはいていて、並んで歩くとだいぶ背丈が抜かされてる。
「背えでかすぎ」
「でしょ」
「ヒール何センチなの?」
「15センチ。踏まれたい?」
青空の下で言うことじゃない。
「バカじゃねえの」
踏まれたい。
青空の下で思うことじゃない。
けど普通に思ってた。
そんなもんとっくにバレてる。
夜になったら大佑の家で踏まれるに決まってる。
「リョウちゃん、欲しい?」
大佑は分かってる。とっくに全部暴かれてる。
べろっ、てその裂けた舌で耳元を舐められる。
まだ品行方正な俺
まだ、まだちゃんとして?我慢
大佑のことどうしたい?
どうされたい?
目の前には美しい脚、ほらもう分かってる、わざわざピンヒールはいてくれて、俺の為に!
てろん、ってした肌触りがいいシルクのシャツは誂えたみたい。本当に美しく、よい丈。脚が丁度よく見える。
大佑はいつも通り、いすに座る。
跪いた。
きれいなラインを描く足の甲からくるぶし、細い足首、唇を小さく押し付けていく。
ふくらはぎを手のひらで包むように持つ。柔らかい。がぶっ、て甘く噛んだら、大佑は少し息が漏れて、それからくすくす笑う。
「ねえリョウちゃん、いつもとちょっと違うのしようよ」
心臓がばくばくする。
「ねえ、ベッド行っていい?」
「え、」
「寝転ぶのに背中痛いじゃん、ここだと。ね?大丈夫だから」
なにが大丈夫なんだろう?大丈夫ってなに?
大丈夫なわけないだろ
「ほら、寝てみ?」
仰向けに寝たら、大佑は俺の腰を跨ぐように立った。
「あはは、ベッドだからヒール立ちにくい!」
「怖えよ」
「踏むね」
「あ、」
腹筋に力が入った。皮膚にめり込む感覚が、
「リョウちゃん、痛い?」
「…あ、あ、」
「痛いね、痛いの嫌だよね」
きもちいい、
ぎゅって更に深く食い込んで、ぱって離れる
大佑はそのまま俺の上に座って、パンプスを脱ぎ捨てた。
うわ!って大佑はバランスを崩してたけど、構わずその脚を引っ張った。それから足先を咥えた。爪先まで徹底的にきれい。なんの躊躇もない。全部食いたい。
「リョウちゃん勃ってんの当たってる」
「うるさい、」
「俺の脚好きにしていいから、まじでそろそろちょうだい」
「脚だけじゃなくて全部くれよ」
「リョウちゃんやばいじゃん、なんで?心変わりしたの?絶対したがらなかったのにー」
普通に我慢してただけだって、知ってるくせに
もう遠慮しない。やりたいこと全部やる。
俺はもう品行方正なんかじゃない。
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