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第1話
「昨日やってたアニメみた!?」「みたみた!主人公の女の子めっちゃかわいかったんだが!?」「わかる!前回の話の流れから~」なんていう会話をいつものように話しているクラスでも目立たないようなオタク集団が今の俺の居場所だ。
ずっとオタクを隠していた俺、岡崎零太は中学のときより青春を満喫していると思っている。今日も今やっている美少女アニメのはなしで俺たちの会話は持ちきりだった。
「あっ!そういえば俺今日用事あるの忘れてた」という友達の言葉で俺たちは話をやめて今日はこのまま全員帰ることになった
6月にしては少し暑すぎる気温で空には雲ひとつない
メガネが邪魔になってきて周囲に人がいないことを確認したうえでネクタイをゆるめ、メガネを外した時だった
「あれ!?その制服とネクタイの色うちの学校の一年じゃね?」
ふと横を見るとひとつ上、2年の武田祐介先輩がいた
なぜひとつ下の学年の自分が知っているかはこの先輩が容姿からは想像もできないほど言動がかっこいいと少し有名だからだ
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