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玄関のドアを開けて、入って、ばたん、って閉まったらもう、飛びつくみたいにお互いハグした。
それから、むちゃくちゃにキスをした。唸り声なのか、感じてる声なのか、いろんな音が混ざっては空気に溶けていく。
伸びた髪に触って、頬に触って、また唇を押し付けて、本当に我慢できてない!
余裕を持って触れられるようになる時なんて、待ってたってきっと来なかった。
これでよかったんだ、って思った。
どうにかなっちゃいそうなくらい好きでどうしようもないのに、そのことをなんとか隠して、冷静でいようなんてばかなこと考えて、
ばさばさ服を脱ぎ捨てながら、崩れるようにベッドにふたりで倒れ込んで、まだ足りないってしつこく舌を絡ませた。
勝手に反応しまくってる体はうねるように動く。
ふともものあたりには気配を感じる。
何回も擦るように脚を絡ませる。
「ん、ん?」
充さんは急に我に返った。
「どうしたんですか?」
「……やる気満々なんだよ?だけど…待って、」
「あ、っ」
どうにかなってるそこを思いっきり掴まれた。
「むりかも」
「え、」
「明日2回公演あるんだもん…こんなのいれたら踊れなくなっちゃう」
………なんて答えていいか分かんないんですけど
「明日の夜にしてもいい?絶対する、明日」
「ちょっと、…じゃあさわんないで、今、」
「やだ」
「もう!あっ…ちょっと!!やめ…やめて、」
「やめない!触りたい、触ってたい。ごめん、我慢しないから今日は!ねえ、透、いって?お願い、出して、見せて欲しいから、気持ちいい顔するの、俺だけに見せて」
めっっっちゃやらしい顔が目の前にあった。
上に乗ってくる。
自分も揺れながら握ってる手も動く。
「やばい、だめ、」
「かわいい、すっごいかわいい、とおる、」
下半身もぐちゅぐちゅいってるけど、唇も舌もぐちゅぐちゅいってる。絡んで涎まみれ。顔中にキスされる。
あっ、て思った時には全部出てた
とどめを刺すように、またキスをされる
「かわいい」
背中に腕を回して、抱き寄せた。僕の上にぴったりと乗っかって、肌が触れ合った。
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