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明日は展示の搬入日。
だからちゃんと寝ようとか、そういうつもりだったような気もするし、そもそもそんな考えは特になかったような気もする。
充さんはうちにいる。
だいぶ強い意志を持って来ていて、でもその気合いの入りようがなんていうか、かわいい…というとあれだけど、でも、かわいいってすごい思って、何度もそう言って抱きしめてしまった。雰囲気!!って怒られたけど、何回もキスをして、されて、僕はそれがすごく嬉しかった。
「したくないわけ!?」
「そうじゃないけど、だって、かわいいから」
「……うれしいけど」
「どうにかしたいっていうより、こうやってずっと抱きしめてくっついてるのも幸せっていうか」
「分かるけど」
Tシャツの隙間から手を差し込んだ。
まだ夜も少しぬるいから、肌はしっとりしてる。
背中に指先を滑らせて、それから反対の手も素肌に、胸元を探るように
「あ、」
少し体がはねてのけぞったその隙にまた、何度も探る。その、気持ちよさそうなところを指先で
ゆっくり捲り上げるTシャツ、それから肌を見て、触れて、唇でも舌でも。丁寧に暴いてしまいたいと思う。どうしたらどうなるの?
「とおる」
切なげな声と指先は僕のことしか求めていない。
「ねえ、」
背中に腕が回ってきて、強く抱き寄せられた。
「準備してきたんだよ、久しぶりだから、するの」
「ほんとに久しぶり?」
「…ほんとに久しぶり!だから心配。はいるかなあ全部…試していい?」
腕がゆるんで、ベッドに押し倒された。
はいてるの全部ひっぱり下された。力強い…
「まだちょっとだけじゃん!ちょっとやわやわ」
とか言いながら、僕の脚を跨ぐように四つん這いになって、両手でやわやわだとかいうそれを持って
……充さんの赤い唇が大きく開いて、咥えた。
なんでこんなに気持ちいいんだ、
感触も音も、視覚的にも堪らなかった。
つい息も声も漏れてしまって、腰も動いてしまう。じゅる、って一段と大きい音がして、唇から抜け出した。糸を引いてる。上目遣いの充さんは唇がつやつや光ってて、怖くなるくらいに美しかった。
「すごすぎ、入るかな…待ってね、もうちょい慣らすから」
充さんは立ち上がって、はいていたスキニーのポケットからゴムを出してベッドの上に雑に置いた。ばらばらって5,6個散らばる。それから全部服を脱ぎ捨てた。
一連の動作が男っぽい。もてすぎてエグい、っていう怜さんの声を思い出した。
で、ゴムをひとつ手に取って、自分の指先に付けた。
僕は上半身を起こして座り直した。
充さんは僕のふとももの上に跨って、脚を開いた。変な格好なのに、どうしてこんな惹かれるんだろう?
「ここに挿れるけど、平気?」
正気でいられなくなりそう、
剥き出しになったそこに、吸い込まれるように指先は埋まっていく。ゆるゆる動かすたびに、足先に力がこもって少し丸くなる。息が漏れる。ちょっと熱を帯びてるそれが、ちいさく動く。
どうしてその姿すべて、こんなに美しいの?
「はあ、…もうだめだ、がまんできない」
充さんは指先を引き抜いた。息が荒い。ゴムを床に捨てて、僕の顔を見た。
「こんなことして、引いてる?」
「引いてたらこんな勃ってません」
「ふふ、ほんとだ!ゴムつけさせて。この日のためにちゃんと大きいサイズの買ってきた」
なにか大切なものでも触るみたいに、すごい仰々しい。丁寧にその大きいサイズらしいのをつけられる。
それだけでもなんか、結構もう我慢できない感じになってくる、
「乗っちゃうから」
挿れようとして動く充さんは、自然に僕の方に体が近づく。腰を掴んだ。
「わ!」
少し持ち上げるようにしたら、充さんは僕の目の前で膝立ちになる。
僕もさっきしてもらったみたいに舐めてみたいって思った。だからそこに唇を押し付けた。
「あっ…あ、いい、いいよやんなくて、」
やめて、って頭とか肩とかを力なく叩かれるけどやめられなかった。
こんなことしたの初めてだけど、口の中で動いたり、じわって出てくるのを感じたり、いつもと違う声が聞こえてきたりするから、もっともっと、って思ってやめられない。五感全部満たされてるじゃん、
「もうだめ、とめて!ねえ、」
もっと強く腰を掴んだ。
それからもっとそういう、感じてるって声を聞きたかった。だからしつこく咥えて、夢中で吸い付いた。声は大きく響く。
「でちゃうから!…あーーー!ほんとだめ、あ、……あー………いく、いきそう、」
のけぞって離れそうだったから、抱きつくみたいになった。絶対離したくなかった。
口の中に出たのが分かる。
それでも離したくなくて、お腹に頭を擦り付けた。
「………へんたいじゃん、」
「んんっ、」
ほっぺたを両手で包まれた。上を向かされる。口から抜け落ちる。それから目が合う。
「ぺってしてよ」
飲み込んだ。口のまわりは手で拭った。
「…もうほんとへんたいじゃん」
「ですね、多分…こんなん初めてです」
「萎えたんじゃない?慣れないことして」
充さんはそのままぺたんって僕の脚の上に座った。
「うわっ、全然ちゃんとしてる!なんで!?」
全然萎えませんけど。むしろすごいあがってるし。
「まじでへんたいじゃん!!」
「言い過ぎ」
「だってそうなんだもん………嬉しすぎる…」
「嬉しい?」
「うん、嬉しい」
顔中にキスされた。
それから体勢変えてまた僕の上に、
感触、やらしい声、温度、
「はいったよ、ぜんぶ」
なんかわかんないけど、すべてが良すぎて狂ってしまいそうだった。
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