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「わー!!完成ーーー」 搬入を終えた。 充さんと怜さんも手伝いに来てくれて、かなり早く設営することができた。細かいところまできれいにできて、めちゃくちゃ助かった! 「すごいいい感じだ!」 「怜さんとみちるが手伝ってくれたからだわー!ほんとにありがとうございますっ」 「あ、じゃあ卒制のモデルよろしく。安達怜チームでいきますんで」 「げ」 「よろしく〜」 怜さんは写真を撮りながら、シノと作品について話し始めた。遙はモデルは嫌だーってぶつぶつ言い出して、充さんが笑いながら遙の背中を叩いてる。 本当は、全部準備が終わった完璧な状態で、充さんに見てもらいたいって思ってた。 僕が充さんから離れてた間こんなふうに作品と向き合ったんだってこと。 それから今は自分がどうであれ、充さんのことを見て感じるものをかたちにしていきたいんだってこと。 そういうのを伝えたかったから。 でも、これはこれで、よかったかもしれない。 だってこんなに満たされてるし、今。 充さんは僕のそばにいる。 いつだって、どんなかたちになったって、僕は充さんにいつでもどんなことでも、伝えることができる。もうためらわない。 5人でスーパー銭湯に行って、お風呂に入ってご飯を食べた。明日からたくさんの人が見に来てくれたらいいねって話とか、あとは怜さんと充さんの卒制の話もした。 9時に解散して、僕は充さんの手を握った。

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