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5人でお風呂に入ったあと個室で結構飲んで、それから解散した。 怜さんは結構いい感じにできあがっちゃって、シノが仕方ないから今日はうちに連れて帰る、とか言って…「はるちゃんもおいでよ!」ってシノは言ったけど、遙は「大丈夫、俺はひとりで帰れるし」って突っぱねた。………さっきまで仲良しだって思ってたのに…! 途中まで遙も方向が一緒だから、3人で歩く。 「大丈夫?」 「なにが?全然平気よ」 「なあ遙、一緒に透んち行こ!」 「えーーー、だってなんや言ってたじゃん、するとかなんとか」 「別にしょっちゅう会ってるんだから1日しなくたって平気だもん。遙と3人でうだうだすんのも好きなの、俺」 「……そうなん?」 「うん。好き。はるか〜〜〜」 充さんは遙に抱きついた。 「なんやっ!酔っぱらってんの!?」 「酔ってない!かわいいからじゃん!シノに内緒ね?あーーー、よちよち、かわいいねえはるか」 「とおるちゃん違うよっ、俺はみちるとそんな、」 分かってないなあ遙。遙のことがかわいいって思うのは僕もなのに!ふたりまとめて抱きしめた。 「ちょいちょいちょい!!!」 「僕も遙のことかわいいって思ってる。充さんも遙も、今日は泊まってってくれなきゃ困ります、さみしくて」 「へへ!ほらな?」 「………んーーー…」 「行くよ!」 充さんは僕の手と遙の手を握って、ずんずん歩き出した。 「あーあ、やばいな、ちょっとなんか切ない」 「なんでよ!」 「だって今年度で卒業じゃん俺!こうやってさ、遙と透と過ごすのって気軽にできなくなるかもしれないし」 なんとなく考えるの避けてたけど、そうなんだよな、充さんが卒業したらどうなるんだろうって、……別れるとかは絶対嫌だし 「みちるって、卒業後はどうすんの?」 「夏休みの初め頃にね、ワークショップ受けたんだ、ドイツのダンスカンパニーの」 ………ああ、これはあれだ、ちょっとつらいやつだ 「主宰の人と仲良くなってさ、来る気ない?って誘われてるところ、」 「え!とおるちゃんとまたヨリ戻ったときには、もうドイツ行くかもって感じだったの?」 「いや、透とまた付き合うってなって何日かしてから連絡きた。展示の会期中かな。……黙っててごめん、透、」 充さんは唇を噛んだ。 「言い出せなかった…どうしたらいいか、どうしようか、自分の中でまだ全然考えられなくて……もう、どうしよう?どうしたらいい?ねえ、遙ならどうする?シノが日本にいるのに、遙だけ海外で勉強できることになったら…行く?」 「……んーーー…もしそうなったら、シノは俺に行けって言うと思う」 「……あー…」 「別れるかどうかは分からんけど……でも、俺はそうなったら、シノが別の人を好きになっても仕方ないって、思うかも」 「………わかる…」 だんだん歩く速度が落ちて、充さんも遙もどんよりした顔になってるし… 「僕は別れるとかドイツで新しい恋人作っていいとか、そんなん言いませんよ。距離が離れるからって浮気していいわけないでしょ?」 「そうだね…」 「でも、ドイツには行って下さい」 ………いや、行ってほしくない。そばにいてほしいって!!!でも、踊ってる充さんが好きだし。僕のエゴで行かないで、って言うのはおかしいってことも、ちゃんと思うし、 「ドイツに行ってもっとすごいダンサーになって下さい。で、僕の恋人であり続けて下さい。充さんは僕のミューズだって言ったでしょ?」 「うおおおおおおお!!!」 遙が叫んだ。近所迷惑!! 「やばーーーー!!とおるちゃんめっちゃかっこいい!うわあーーいいなあ!みちるめちゃくちゃ幸せ者じゃん!」 「……だね、俺すげえ幸せ者だね、」 「うわ、みちる泣いてる?」 「泣いてるね、すごい泣いてる、止まらないんですけど!」 「みちる〜〜〜!」 なんでか知らないけど充さんと遙がハグしてて、僕だけ取り残された…

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