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第225話

side 九流 あの野郎・・・・ どこ行きやがった・・・ 風呂から上がった九流はもぬけの殻の部屋に拳を握り締めて怒りに打ち震えていた。 また自分に何も言わず何処かへ行ってしまったのかと携帯電話を手に取り、ざくろへ電話を掛けるとソファの端でざくろの携帯電話がバイブで震えていてガクリと肩を落とす。 しかし、電話がここにあるということは少し外出しただけだと考えに辿り着き、冷静さを取り戻せた。 自分の部屋へ何かを取りに戻っているのかもしれないと自分を言い聞かせ、髪を乾かしたり部屋着に着替えたりしていたが、なかなか帰ってこないざくろに痺れを切らした九流はざくろの部屋へ走って様子を見に行った。 ガンガンガンっと勢いよくざくろの部屋の扉を叩くも、返事はなくて不在なのを確認すると九流は焦りを感じ始めた。 「あいつ、何処行ったんだ・・・」 また本当に自分の元を去ったのではないかと胸を締め付ける思いに途方に暮れていると後ろから名前を呼ばれた。 「あれ〜?九流先輩?」 振り返るとそこには天使の笑顔で微笑む門倉の恋人の白木 綾人が立っていた。 「ざくろ君に会いに来たんですか?」 自分に近寄り小首を傾げる綾人に九流は頷く。 「あいつが何処にいるか知ってるか?」 「僕が見たわけじゃないですけど、一階のエントランスの売店にいるって他の人達が言ってましたよ」 「売店!?何しにだ?」 「さぁ?なんか急いでたって。ざくろ君、目立つから目撃者も結構多いですし、売店へ行ったら会えるんじゃないですか」 「そうか・・・、助かった」 綾人の言葉に九流は短く礼を言って踵を返した。 元来た道を帰り、とりあえず自分の部屋へ戻る。 綾人の情報が正しければざくろはただの買い物へ出かけただけなのだろう。 ただ、一言もなく出て行かれて九流は怒りがフツフツと込み上がってくる。 いつもならこんなに血相を変えて探しはしないのだろうが、自分から逃げるように去って、昨日やっとこさ捕まえて連れ帰ってきたばかりなのだ。 神経が過敏になっているのにこんなことをされたら不安が煽られて気が狂いそうになる。 ざくろのこういう無神経な行動に九流は毎度苛立ちを覚えた。 せめて置き手紙をして行くなりしてほしかった。 部屋へ着いて乱暴に扉を開いて中に入るものの、やはりざくろの姿はなくて九流は舌打ちしてソファへと座った。 時計へ目を向け長い針を見つめる。 3分経っても戻って来なかったら探しに行く 3分経っても帰って来なかったら今夜は縛り付けてやる ギラギラした目で九流はかつてない程、熱い視線を時計へ向けた。 side 九流 終わり

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