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第226話

「ただいま・・・っわぁ!せ、先輩!お出かけですか?」 部屋の扉を開くと、ちょうど九流が立ち塞がっていてざくろは驚いて立ち止まった。 「お前・・・」 溢れんばかりの怒気をみなぎらせて九流はざくろを睨みつけた。 ざくろはタラリと頬に冷や汗を流して、そんな九流を見つめた。 「お前はいつもいつもいつもいつも変な気配りは出来て肝心なとこは無神経なんだよ!最近あんな出て行きかたしといて、こんな風にいなくなったら心配するだろうがっ!!こんっの、ドアホっ!!!」 ソファの上で正座させられ目の前に仁王立ちで怒鳴り散らす九流にざくろはひたすら俯いて縮こまった。 「す、すみません・・・。明日の手土産を・・・・」 「そんなもん、要らねーよっ!!!」 理由を口にするも九流に再び一喝される。 「で、でも、やっぱりこれからあきらがお世話になるし最低限のマナーはしたいです」 「そこまで気が回るなら俺に対しても最低限のマナーをしろっ!!!何度も言うが、変な気を使うな!」 何か言い返そうものなら上から威圧的に抑え込まれ、ざくろはシュンと頭を下げた。 何も告げず買い物へ出たのが余程心配だったのだろう。 携帯電話へも着信が入っていたし確かに自分の不注意だったとざくろは反省した。 「3分経ったから探しに行くとこだった。入れ違いにならなくて良かった・・・」 「3分って・・・」 大きな怒りが遠のいたのか、溜息と共に額を押さえて安堵する九流にざくろは安心感から不謹慎にもクスリと笑ってしまった。 「あぁ?」 そんなざくろの態度に九流の苛立った凄むような睨みと声が再発し、ざくろはしまったと固まった。 「何がそんなにおもしれーんだぁ?」 「いえ!ただ、さ、3分って短いかなって・・・」 「短い?」 舌打ちと共に九流の目付きがどんどん悪くなっていくのを見てざくろは冷や汗を流す。 「いえ!何でもないです!すみませんでした!!今後、必ず一言声を掛けます!!」 青い顔で宣言するものの九流は馬鹿にしたように歯向かってきたざくろに怒りが収まらずざくろの買ってきた手土産のリボンを解き始めた。 「え?ちょっ、ちょっと!!先輩っ!!?それは・・・」 やめてと手を伸ばしたとき、九流にその手を掴まれくるりと体を反転させられたざくろは後手にリボンで拘束された。 「いっ!!な、なんですか!?」 少しキツく結ばれた手首に痛みを感じ顔を歪めるが、何より今のこの事態に混乱した。 そして九流を肩越しに見やると、ニヤリと顔を歪めて囁くように告げられた。 「3分がどれだけ長いか体感させてやる」

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